...これらの地味な樹木も...
薄田泣菫 「独楽園」
...人生創造の愉快な進軍ラッパは、放縦(ほうじゅう)なる享楽の生活に打ち勝って、地味な、真面目(まじめ)な「勤労」に従事することによってのみ、高く、そして勇ましく、吹き鳴らされるのではありませんか...
高神覚昇 「般若心経講義」
...――盛子は退職官吏の切りつめた地味な家庭で...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...商売柄に似ぬ地味な好みから...
近松秋江 「黒髪」
...……彼女はもうだいぶ着古した地味な色合いの服を着て...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...もう一人ねずみ色の地味な服を着た色の白い鼻の高い若い女は沈鬱(ちんうつ)な顔をしてマンドリンをかき鳴らしている...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...地味なやらいろんな着物が...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...もっと地味な研究が必要であると力説している人もある...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...木綿(もめん)物の地味な袷(あわせ)を着て居りますが...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...襟の掛つた少し地味な銘仙...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紬(つむぎ)の地味な袷...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この地味な忠義者の手柄のように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひどく地味な男です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この地味な作家を憶(おも)い出すのだ...
林芙美子 「落合町山川記」
...ドランばりの繪の地味な印象から...
堀辰雄 「おもかげ」
...次の詩集、“L'Honneur de Souffrir”(1927)も、きはめて地味な、明晰な手法で、一友の死を契機として、死についての冥想を抒べたものである...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...地味な唐桟(とうざん)や結城(ゆうき)や黒紋付や...
正岡容 「寄席」
...地味な美しさのある時である...
和辻哲郎 「京の四季」
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