...悪くいえば地口であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...茶の花――石蕗の花観音経――修證義飯鮹は、煮るに酒も醤油もないから茄でゝをく、此地方の地口に、「ようもいひだこ、すみそであがれ」といふのがある、敬坊が来たら、酢味噌で食べさせて、うんと不平をいつてやらう...
種田山頭火 「其中日記」
...いつか一週間も逢わないでいて久しぶりにお宮のいる家の横の露地口で出会った時のようにげらげら顔を崩(くず)しながら「自家の主婦さん...
近松秋江 「うつり香」
...H温泉旅館の前庭の丸い芝生(しばふ)の植え込みをめぐって電燈入りの地口行燈(じぐちあんどん)がともり...
寺田寅彦 「沓掛より」
...地口(じぐち)や駄洒落(だじゃれ)は床屋以下に流通している時代ではあるまいか...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...軒先三尺の路地口へそれを植えて...
徳永直 「冬枯れ」
...自分の官職を地口にするとはけしからん』そう言ってくるりと背中を向けて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...今日は地口どころじゃない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ティエルスランやポティエ式の地口をくり返し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...新道(しんみち)の路地口(ろじぐち)からは艶(なまめ)かしい女の朝湯に出て行く町家(まちや)つづきの横町(よこちょう)は...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
......
永井荷風 「日和下駄」
...わたくしはいつも此路地口から忍び入り...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...やがていつもの路地口...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...やあ又面白く地口(ぢくつ)たな才子だなと感ずる...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...小勝(あたし)もそろそろ(この頃)売れて(浮いて)きた」と地口(じぐ)る挿話もおもしろかった...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...こいつはへたな地口だ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...へたに意地を張ると一生片輪者になるぜ」「きさまこういう地口を知っているか」と去定は云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...先頃来から露地口を覗(のぞ)き見したり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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