...駄洒落や地口と同じ好みの方向において...
海野十三 「江戸推理川柳抄」
...H温泉旅館の前庭の丸い芝生(しばふ)の植え込みをめぐって電燈入りの地口行燈(じぐちあんどん)がともり...
寺田寅彦 「沓掛より」
...実際の効果においては枕詞の役目が決して地口やパンのそれでないことは多くの日本人の疑わないところである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...今日は地口どころじゃない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...痛烈なものだと思ってる地口を言ってはおもしろがり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...殊(こと)に天保(てんぽう)以降に及んでは全く軽口地口(かるくちじぐち)の類(るい)と択(えら)ぶ処なきに至れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...いよいよ御神燈(ごしんとう)のつづいた葭町の路地口(ろじぐち)へ来た時...
永井荷風 「すみだ川」
...伏見稲荷の路地口に近いところで降りた事があった...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...わたくしはいつも此路地口から忍び入り...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...路地口に屋台を据えたおでん屋の納簾と共にちぎれて飛びそうに閃(ひらめ)き翻(ひるがえ)っている...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...文句にも地口にもならない」「麻糸...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大變なことになりましたよ」眞夜中の路地口から怒鳴り込むガラツ八です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...路地口で間抜けた自動車の警笛が鳴っていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...地口と洒落との範囲をでないで...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...路地口に人の足音がし...
山本周五郎 「花も刀も」
...路地口へ身を隠した...
山本周五郎 「風流太平記」
...ほかの連中は巨漢を残して狭い路地口を押合いヘシ合い逃げて行った...
夢野久作 「冥土行進曲」
...土蔵のわきの露地口にある湯沸(わか)し場の陰へ来てまた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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