...茶の花――石蕗の花観音経――修證義飯鮹は、煮るに酒も醤油もないから茄でゝをく、此地方の地口に、「ようもいひだこ、すみそであがれ」といふのがある、敬坊が来たら、酢味噌で食べさせて、うんと不平をいつてやらう...
種田山頭火 「其中日記」
...其上、もう一つ厄介なのは弄語(語呂、地口)である...
坪内逍遙 「ロミオとヂュリエット」
...今日は地口どころじゃない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...問題は地口じゃない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...これにはどうやら地口が交っているらしい...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...La moitide Shakespeare est jeux de mots et calembours.(セークスピアの半ばは洒落や地口である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人家(じんか)の軒下(のきした)や路地口(ろぢぐち)には話しながら凉(すゞ)んでゐる人の浴衣(ゆかた)が薄暗(うすぐら)い軒燈(けんとう)の光に際立(きはだ)つて白く見えながら...
永井荷風 「すみだ川」
...長吉(ちやうきち)は月の夜(よ)に連れられて来た路地口(ろぢぐち)をば...
永井荷風 「すみだ川」
...人家の軒下や路地口(ろじぐち)には話しながら涼んでいる人の浴衣(ゆかた)が薄暗い軒燈(けんとう)の光に際立(きわだ)って白く見えながら...
永井荷風 「すみだ川」
...ごたごた建て連った商店の間の路地口には「ぬけられます」とか...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...わたくしは郵便箱の立っている路地口の煙草屋で...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...伏見稲荷の路地口に近いところで降りた事があった...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...一方は路地口に有頂天(うちょうてん)である...
中里介山 「大菩薩峠」
...路地口の窓を開けて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「南部の鮭で鼻曲り」というのはそれからはじまった地口だと講談で読んだことがあるが...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...壮語的ロマンティシズムと極めて低俗な万歳的地口とが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...路地口に人の足音がし...
山本周五郎 「花も刀も」
...もし藩邸の者にでも見つかると?」何度も、路地口を、往ったり来たりしていたが、やがて思い切ったように、庄次郎の堂々と肥えた体が、きょときょと後ろを見ながら曲がって行った...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索