...よく鳥居をくぐる途(みち)に地口(ぢぐち)の行燈(あんどん)がならんでゐた...
芥川龍之介 「俳画展覧会を観て」
...白張(しらはり)の地口行燈(じぐちあんどん)を掛連ねた...
泉鏡花 「歌行燈」
...其上、もう一つ厄介なのは弄語(語呂、地口)である...
坪内逍遙 「ロミオとヂュリエット」
...こんな地口は許してくんなよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...長吉は月の夜(よ)に連れられて来た路地口(ろじぐち)をば...
永井荷風 「すみだ川」
...人の出入は他の路地口に比べると至って少ない...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...――イヤ洒落や地口にしては...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...大變なことになりましたよ」眞夜中の路地口から怒鳴り込むガラツ八です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜になると、家の路地口を、酔つぱらひが歩いてゐたり、妙な家ではないかと、そつとのぞいていくひともあつて、一日ぢゆう賑やかな、この街が、定子には何となく面白い...
林芙美子 「愛する人達」
...路地口の窓を開けて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...路地口に染物の看板の出てゐる家があつたので...
林芙美子 「瀑布」
...地口(じぐち)の署名か...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...* 『随想録』の中にはこの種の地口 jeu de mots がかなり沢山ある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...** leshairesne rendent pas toujourshresceux qui les portent. モンテーニュはしばしばこの種の地口を弄して得意である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お宅様の露地口に...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...文句があるか」路地口に...
吉川英治 「松のや露八」
...お杉は、自分だけ先に、飯茶碗をとって、「又八、おぬしも、もう酒はよくはないか」「これだけ」と、手酌(てじゃく)で酌(つ)いで――「飯はたくさんだ」「湯漬けでも食べておかぬと、体にわるいぞよ」前の畑や、路地口を、雇人の提燈(ちょうちん)がしきりと出入りしていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...迎えの駕は露地口へ来てしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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