...悪くいえば地口であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...しかしとにかく大きな蚊柱というものに着目しそれを削ってみたいというところに地口以上の滑稽があります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...「もしや」といふ一念にひかされて再び葭町(よしちやう)の路地口(ろぢぐち)に立寄(たちよ)つて見た...
永井荷風 「すみだ川」
...人家の軒下や路地口(ろじぐち)には話しながら涼んでいる人の浴衣(ゆかた)が薄暗い軒燈(けんとう)の光に際立(きわだ)って白く見えながら...
永井荷風 「すみだ川」
...長吉は月の夜(よ)に連れられて来た路地口(ろじぐち)をば...
永井荷風 「すみだ川」
...車掌が向うの露地口(ろじぐち)まで...
永井荷風 「深川の唄」
...すぐさま自転車預り所(どころ)と金物屋との間の路地口に向けられるのである...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...やがていつもの路地口...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...兼太郎は狭い路地口(ろじぐち)から一足(ひとあし)外へ踏み出すと...
永井荷風 「雪解」
...やあ又面白く地口(ぢくつ)たな才子だなと感ずる...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...文句にも地口にもならない」「麻糸...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...路地口に染物の看板の出てゐる家があつたので...
林芙美子 「瀑布」
...路地口の窓を開けて...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...地口と洒落との範囲をでないで...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...壮語的ロマンティシズムと極めて低俗な万歳的地口とが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お宅様の露地口に...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...お杉は、自分だけ先に、飯茶碗をとって、「又八、おぬしも、もう酒はよくはないか」「これだけ」と、手酌(てじゃく)で酌(つ)いで――「飯はたくさんだ」「湯漬けでも食べておかぬと、体にわるいぞよ」前の畑や、路地口を、雇人の提燈(ちょうちん)がしきりと出入りしていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...先頃来から露地口を覗(のぞ)き見したり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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