...平地のままにも折れ曲り...
岩本素白 「寺町」
...これは決して生地のままの三千子さんじゃない...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...世界じゅうの牧草地が荒地のままにのこされるとしても...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
......
高見順 「死の淵より」
...木地のままの樅板の腰掛と机とが幾筋にも並んでいるのが...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...他は空地のまま耕作されている...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...何故、それ以上にしてはいけないのか? 何うして、古今東西の料理を研究して、新味を出すに努力しないのか? 僕の頭の如き、生地のままでは、食わせようも無いからにもよるが、読みたいもの、書きたいこと、研究したいことがあって、飽くことを知らない...
直木三十五 「大阪を歩く」
...桜田見附(さくらだみつけ)の外にも久しく兵営の跡が閑地のままに残されている...
永井荷風 「日和下駄」
...北半は「サカレン」と書いて白地のままである...
服部之総 「望郷」
...見ればペトローヴィッチは木地のままの大きなテーブルの上に...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...妾が谷村にたのんでいる地のままの言葉にしてもちっとも不自然じゃないくらいでした...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...そして女がだんだん時間が經つごとに美しい素地のままなちからで...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...織地のままの繭紬(けんちゅう)の陰紋附(かげもんつき)に袴(はかま)を穿(は)いて...
森鴎外 「百物語」
...生地のままの・単純な・しかもきわめて微力な・天性の結果をご披露するのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...無地のままで、無限の文(あや)なのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...女の方はすぐその土地のままになれますからね...
横光利一 「旅愁」
...何の粉飾もない生地のままなる人間らしさといつたものをしかと感じとつた...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
...生地のままの人ほど...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
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