...在銘のものか、ただしは無銘か」「古刀のパリパリで、たしかやすつなと言っていましたよ」「やすつな?やすつなもいろいろあるからな、出羽(でわ)にもあれば、下坂(しもさか)にもあるし、薩摩にも、江戸にもあるんだ、出来のいいのもあるが、そんなに大したものじゃなかろう」「そんなんじゃございません、因州鳥取あたりにそのやすつなというのはございませんかね」「因州鳥取にやすつなという刀鍛冶は聞かねえが……そうそう伯耆(ほうき)の国に安綱があるが、こりゃあ別物だ」「それそれ、その伯耆の安綱でございますよ」七兵衛がこういうと、山崎譲は、「ふふん」と鼻の先であしらい、「伯耆の安綱といえば古刀中の古刀で、大同年間の人だ、名刀鬼丸(おにまる)を鍛えた刀鍛冶の神様と言われる大名人だ、伯耆の安綱がそんなにザラにあって堪るものかい」七山崎は、テンで七兵衛のいうことを受附けなかったけれど、七兵衛は確信あるものの如く、「論より証拠、その品を持って来てお目にかけましょう」と言って、甲府城の大手の前で山崎と別れました...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間は在銘の作を作る時より...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...後者の多くは在銘であり飾物である...
柳宗悦 「工藝の道」
...在銘の作でかつてあの無銘器の美を超え得たものは一つだにない...
柳宗悦 「工藝の道」
...在銘であることが美の保証とさえなった...
柳宗悦 「工藝の道」
...人々が在銘のものを尊ぶのは...
柳宗悦 「工藝の道」
...在銘の作と分けてもよい...
柳宗悦 「工藝の道」
...在銘の作でよいものは非常に少ない...
柳宗悦 「工藝の道」
...したがって官器や在銘の作はほとんど加えてない...
柳宗悦 「工藝の道」
...無銘陶が在銘陶より...
柳宗悦 「工藝の道」
...御覧の通り民窯(みんよう)の絵附にはかつて在銘のものは見出せません...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...在銘のものをほとんど見かけません...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...しかも自力的なその在銘の作で...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...在銘よりも無銘の方が...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...なぜならどの在銘の作も...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...今の人々はこぞって在銘のものを愛します...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...いかに在銘の作が...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...在銘の作ではないからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
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