...北方の故郷に在りし間...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...在りし日の中尉を偲(しの)んで涙滂沱(ぼうだ)たる有様は...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...在りし日のあの豪奢(ごうしゃ)さ...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...在りし日の先生とは似てもつかぬ姿だと思はぬためしはない...
辰野隆 「浜尾新先生」
...其用(そのえう)は恐(おそ)らくエスキモーの所用(しよやう)の者と等(ひと)しく銛(もり)の先に着(つ)けて海獸(かいじゆう)大魚(たいぎよ)を打ち留(と)むるに在りしならん...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...此事は常陸椎塚より發見(はつけん)されたる大鯛(おほだい)の頭骨に骨器の刺(さ)さり在りし事に由つて知られたり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...實に藩閥を控制せむとするに在りしや疑ふ可からず此を以て最も伊藤内閣に反感を抱きしものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...角田竹冷等と略々伯仲の間に在りしものなり然るに今や彼れは多数の先輩を凌駕して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其味何となく仏蘭西に在りし時のことを思出さしめたり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...在りし日のお園と変りません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...これが主人松平源左衞門世に在りし頃の味噌摺(みそすり)用人であつたとは思はれないほどです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...在りし日のヴェルネクラブの方を見るのである...
古川緑波 「神戸」
...死後もなお彼女が在りし日の姿のまま...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...「嵐」は一昨々年の夏鎌倉に在りし時...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...其素志は攘夷に在りし由に有之候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同じく大学に在りし日に...
森鴎外 「舞姫」
...在りし日の静山と少しも変りはない...
吉川英治 「剣の四君子」
...在りし日のことが夢にも通ってくる...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??