...又輿論の存在に価する理由は唯(ただ)輿論を蹂躙(じゅうりん)する興味を与えることばかりである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...何物が存在しているか甚だ興味のあることだ」と...
海野十三 「地球発狂事件」
...見えたとおりのその物が確かにそこに存在していると固く信じて少しも疑わぬ...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...なんのいじらしさが在ろう...
太宰治 「皮膚と心」
...人獸を傷(きづつ)くるに在りしと思はる...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...その「ある」という存在の仕方が異って来ざるを得ない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...観念や意識という存在者は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...小説や詩というジャンルが即ち文学だというような潜在観念を産んでくるのである...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...町の裏に在る湯の湧き出る沼の方へ歩いて行った...
豊島与志雄 「湯元の秋」
...應仁の亂以前から存在した家といふものは至つて少く...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...太古以来絶えて存在を許されていない種類の動物...
中里介山 「大菩薩峠」
...意識の潛在する心の影では...
萩原朔太郎 「宿命」
...我輩これを知らざるにあらずといえども、およそ今の日本国人として、現在の愉快、後世子孫の幸福は、何を以て最(さい)とするやと尋ねたらば、独立の体面を維持して日本国の栄名を不朽に伝うるのほかなかるべし...
福沢諭吉 「日本男子論」
...俺は俺としての個人的存在を認めてゐるのだ...
牧野信一 「親孝行」
...然るにこのやうに存在としての歴史に自己を結び付けることは事實の歴史性を現はすものであり...
三木清 「歴史哲學」
...姉長(在福山津山碧山未亡人)六十四...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そうして現在もまた辺隅(へんぐう)の地においては...
柳田国男 「木綿以前の事」
...窓際に映っている火影(ほかげ)がフッと暗くなりました……が……これが現在の娘の死骸を眼の前に置いた母親の言えた事で御座いましょうか……それから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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