...在方(ざいかた)の女房(かみ)さんのやうなのが椅子にかゝつてゐた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...小西氏は相変らず不在(るす)だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...お心当りは在る筈なんですね...
太宰治 「女の決闘」
...やがて質の対立を結果するという点に在る...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...両者の何か存在論的循環に基く処の両者の夫々の運動をば...
戸坂潤 「科学方法論」
...ウッカリ物など云わない方がいいと云ったような知恵が専ら行われている現在の日本では...
戸坂潤 「社会時評」
...社大党の持っているこの客観的な存在意義についてである...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...それはそこに実在の創造的な生産様式が把握せられるということである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...特異の存在と見られていた由紀子(ゆきこ)夫人が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...*44思想と社会とのある所には必ず政治家が存在する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...自在に仏蘭西人になったり亜米利加人になったりする器用な男...
久生十蘭 「魔都」
...かくして現在はその現在性に於て認識されることとなる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...そこでは存在と事實とが單に連續的と見られ...
三木清 「歴史哲學」
...今まで傍に在(い)た小婢を疑うて拷問厳しくしたが...
南方熊楠 「十二支考」
...現在ふつう使われている「言葉の暴力」とか「富の暴力」とか「多数の暴力」とか...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...本有の性に在れば...
柳宗悦 「民藝四十年」
...はやくその在る所へ案内せい」甚内は先に立ち...
吉川英治 「私本太平記」
...そこの床几(しょうぎ)には菰(こも)をかぶった在郷の若者が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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