...土蔵は昔、食料品や貴重品を保管するために建てられた...
...我が家には広い土蔵があるので、夏休みには小屋にして子供たちが遊んでいます...
...土蔵から古い書類を取り出したら、あの人の家系図が出てきた...
...土蔵の中は湿気が多く、蔵書が傷みやすいため、注意が必要である...
...まるで時代劇の世界にいるかのような、白壁と黒い屋根の土蔵が連なる風景が美しい...
...かう云ふ土蔵のまん中に...
芥川龍之介 「雛」
...先ず最初に土蔵の錠前の鍵に関する不可解な事実について一言しなければならぬ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...川向こうの人家や白壁の土蔵や森や土手がこい空気の中に浮くように見える...
田山花袋 「田舎教師」
...土蔵の屋根の上の棚に這(は)はしてある葡萄(ぶだう)の葉蔭から来るそよ風に吹かれながら...
徳田秋声 「町の踊り場」
...「土蔵の壁のままでは...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...土蔵の中のしいんとした静けさとしっとりとした空気と...
豊島与志雄 「幻の園」
...わたしがよいところへそっと隠しておいて上げたのだから」女は米友を土蔵の裏へ引っぱって行って...
中里介山 「大菩薩峠」
...打ち殺すぞッ」佐吉の声も土蔵の外まで突っ走りました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...倅(せがれ)の染五郎を土蔵の二階に閉(と)じ籠(こ)めてしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...同時に真弓は土蔵の座敷牢から出され...
野村胡堂 「百唇の譜」
...土蔵の中は真昼の如く明るくなって...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...なんで細かく此処(ここ)まで書いたかというに、前にも言ったように、私の家のならびは、窓ひとつもない、塀と土蔵裏と、荷蔵(にぐら)ばかりつづいているその向う側であるからで、俥宿までの町並は二間半たらずだが、そこからぐっと倍も広がっている...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...土蔵から走り出して店のほうへ行きかけますと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...凝つと土蔵のあたりを見極めてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...今ではいたずらに大きなそこの土蔵の白壁の...
正岡容 「小説 圓朝」
...恵比寿講の名前で別土蔵の二階へ賭場を開きましたが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...荒涼たる土蔵の中を眺め廻しておりましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...旧家らしい土蔵つづき...
吉川英治 「下頭橋由来」
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