...それから土瓶の蔓に結(むす)びつけた走り書きの手紙が一本...
芥川龍之介 「貝殼」
...苧殻(おがら)の燃(もえ)さし、藁の人形を揃えて、くべて、逆縁ながらと、土瓶をしたんで、ざあ、ちゅうと皆消えると、夜あらしが、颯(さっ)と吹いて、月が真暗(まっくら)になって、しんとする...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...土瓶形(どびんがた)...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...土瓶(どびん)の口(くち)の上下(うへした)に...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...この虫を一名「土瓶破り」という地方のあるのはもっともなことである...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...又此處に限つてあの酒は徳利に入れずに屹度土瓶に入れて來る...
高濱虚子 「俳諧師」
...「副作用はほんとうにないんだろうな?」と土瓶の蓋(ふた)なぞを取って...
橘外男 「葛根湯」
...碑陰にまつくろな土瓶(どびん)つゝこむ清水かなの一句を刻す...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...額で番茶の土瓶(どびん)を打ち割り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...土瓶の中には煎藥(せんやく)があつたやうですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...椅子のそばには白いテエブル掛をかけた小さな食卓が据えてあって、茶碗や、土瓶や、小皿や、布(きれ)をかけた料理のお皿などが並べられてあります...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...つまり一般に土瓶面といわれている顔の持主であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...土瓶のほうを差し上げていた...
正岡容 「圓太郎馬車」
...土瓶じゃないのよ圓太郎さん...
正岡容 「圓太郎馬車」
...」と土瓶をかけた箱火鉢を...
眞山青果 「茗荷畠」
...金牌(きんぱい)を得たのは実にこの安土瓶で...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...土瓶絵にもそういう自己の入らぬ呪文のようなものがあると思います...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...煎薬(せんやく)の土瓶(どびん)を仕掛けた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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