...皆(みんな)の顔が土気色(つちけいろ)になって見えてよ...
泉鏡花 「海異記」
...顔色の土気色をしているのと...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...土気色(つちけいろ)をした先生の顔にも...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...顔は土気色で、紫の唇が息を出し入れするたびに泡を吹く――虫の息だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...土気を過ぎると小さなトンネルがあった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...顔も唇もおなじような土気色になり...
久生十蘭 「新西遊記」
...顔色は土気色で、手足は枯木のよう...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...土気いろの唇をうごかして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...『後漢書』東夷列伝に、〈倭(わ)韓の東南大海中にあり云々、その地おおむね会稽(かいけい)東冶(とうや)の東にあり、朱崖耳(たんじ)と相近く、故にその法俗多く同じ云々、土気温暖、冬夏菜茹(さいじょ)を生じ牛馬虎豹羊鵲(じゃく)なし〉...
南方熊楠 「十二支考」
...その肋木に両腕をしばりつけられて、土気色の顔の、眼をつぶり、青バナを垂らし、ヒクヒクとあえいでいる片倉友吉...
三好十郎 「その人を知らず」
...顔が土気色になって来る)村子 なにょ...
三好十郎 「胎内」
...お顔を土気色にして恐れおののいた...
吉川英治 「三国志」
...討伐張繍!土気は新鮮だった...
吉川英治 「三国志」
...面を土気色にしているのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...王婆の土気色(つちけいろ)になった顔をその白刃の先で指して言った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...たちまち顔を土気色にした...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...討たれてしまやれ」もう、婆の皮膚は、土気いろをして、語気に必死なものがこもっている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...土気いろになって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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