...その代りに杭の間には坊主頭の土左衛門が一人うつむけに浪にゆすられていた...
芥川龍之介 「本所両国」
...危うく浴構内の土左衛門さんとならんとせしところを三人して引挙げ...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...西門から十五里の万流湖(ばんりゅうこ)の中に一つの土左衛門(どざえもん)を見た人があって大騒ぎとなり...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...大河から土左衛門の女でも引張りあげて...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...もうすこしで土左衛門(どざえもん)になるところだったよ...
海野十三 「東京要塞」
...「さもなけりゃ土左衛門にでもするか」と言い添えた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...「だから言わねえこっちゃねえ」自分がちょっと目をはなせば、もうこのザマだ、世話の焼けた話ったら……酔っぱらって、とうとうころげ込みやがった、軽井沢や、浅間の、ちょろちょろ水へ転げ込んだのと違って、天下の木曾川へ転げ込んだんだ、冗談(じょうだん)じゃねえ、深いぜ、青んぶくだぜ水が……あの先生、泳ぎを知らねえんだろう、それに酔っぱらってると来ているから、あがきがつくめえじゃねえか、それにこの通りの岩だろう、つかまえどころがあるめえ、土左衛門だ、わが道庵先生を木曾川まで連れて来て、土左衛門にする奴も奴だが、させる奴もさせる奴だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...土左衛門の影武者におびやかされたりするような脱線のないことは保証する...
中里介山 「大菩薩峠」
...土左衛門(どざえもん)は風流(ふうりゅう)である...
夏目漱石 「草枕」
...今度は土左衛門(どざえもん)の賛(さん)を作って見る...
夏目漱石 「草枕」
...土左衛門(どざえもん)はどうしました」軽舸(はしけ)で擦れ違ったのは八五郎でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土左衛門になって大川橋から揚がったんだ」「何?」「それね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今頃は土左衛門になっているところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本人は土左衛門になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...T「土左衛門は」伝六がアッ...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...T「土左衛門は船頭だったよ」と言う...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...(F・O)13=(F・I)以前の橋の処土左衛門を調べる右門主従と敬四郎...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...土左衛門(どざえもん)でも待っているように」「どれ」寝転んでいたほうもムクムク起きて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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