...土工になりたいと思ふ事がある...
芥川龍之介 「トロツコ」
...彼は若い二人の土工に...
芥川龍之介 「トロッコ」
...掃除土工等の人足の用に應じてゐたことが記録されてゐる...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...土工の際に明らかになったそうである...
寺田寅彦 「池」
... 90沃野の土工また之を防ぎ抑ゆること難し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...然れども市中の電車にて見るが如き形の崩れたる古き中折帽は西洋にては土工の戴けるものの外(ほか)見ることなし...
永井荷風 「洋服論」
...鯨の銛(もり)打ち、土工、剥皮夫、導坑(トンネル)師、猟師、船大工...
久生十蘭 「地底獣国」
...土工の須田が洞門の出口で張番する役にまわった...
久生十蘭 「地底獣国」
...知らないものが見たら土工のピクニックかと思ったろう...
久生十蘭 「魔都」
...野原の徴用土工たちは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...近年たびたびの土工などのためにやがて地形も不明になろうから...
柳田國男 「地名の研究」
...三月や半季の土工人夫などに世話をして...
柳田国男 「雪国の春」
...山崩(くず)しの土工(どこう)なのである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その工事で、大工、左官、土工、石工(いしく)などが、大勢、城内へはいっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...まるで土工のように真っ黒になって働いている...
吉川英治 「親鸞」
...土工や石工(いしく)が集まってくる...
吉川英治 「親鸞」
...そうです」「紅葉山下の作事場では、お書物蔵(ぐら)の工事と、西裏御門の壁塗りとで、左官、植木職、土工、大工などははいっておるが、井戸掘りは一名もいないはずだぞ」「そうでさ」と、大工たちは、職方目付の不審に、いい足して、「この井戸掘りめ、他人(ひと)の仕事場へ、きのうも今日もうろつきに来やがって、あげくの果て、大事な曲尺(まがりがね)を泥足で踏ンづけたりなどしやがったから、いきなり頬げたを一つくらわしてやったんです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...土工二万人を使用し五十年間を費したと云われるその専制的な権力の大いさにも驚くべきであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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