...この前はこちらの岸に小便をしてゐる土工があつた...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...若い二人の土工は...
芥川龍之介 「トロツコ」
...土工たちの姿は見えなかった...
芥川龍之介 「トロッコ」
...渡りの土工、家出して来たり、蠣殻町(かきがらちやう)あたりで持金をすつて了つた田舎もの、てきや、流しの遊芸人、あるひは明かに泥棒らしいのとも一しよになつた...
武田麟太郎 「大凶の籤」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...舗石の上をたたいてる土工の金槌(かなづち)の音...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...同車の土工らしい男...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...まるで土工みたいね...
林芙美子 「清貧の書」
...隧道(トンネル)に密閉された土工のように...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...土工の須田が洞門の出口で張番する役にまわった...
久生十蘭 「地底獣国」
...土工の性質を究め...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...野原の徴用土工たちは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...母も土工などに出て...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ここに蟻(あり)地獄のような土工業が約一ヵ月も続いた...
吉川英治 「三国志」
...その工事で、大工、左官、土工、石工(いしく)などが、大勢、城内へはいっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...石工(いしく)でも土工でもない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...土工か駕(かご)かきらしい男の手に掴まれたまま...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そうです」「紅葉山下の作事場では、お書物蔵(ぐら)の工事と、西裏御門の壁塗りとで、左官、植木職、土工、大工などははいっておるが、井戸掘りは一名もいないはずだぞ」「そうでさ」と、大工たちは、職方目付の不審に、いい足して、「この井戸掘りめ、他人(ひと)の仕事場へ、きのうも今日もうろつきに来やがって、あげくの果て、大事な曲尺(まがりがね)を泥足で踏ンづけたりなどしやがったから、いきなり頬げたを一つくらわしてやったんです...
吉川英治 「宮本武蔵」
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