...快晴の日には佐渡も富土山も認めることが出来るそうである...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...角兵衛獅子(かくべいじし)の身(み)の辛(つら)さ輪廻(りんね)はめぐる小車(おぐるま)の蜻蛉(とんぼ)がへりの日(ひ)も暮(く)れて旅籠(やど)をとるにも銭(ぜに)はなし逢(あひ)の土山(つちやま)雨(あめ)が降(ふ)る...
竹久夢二 「桜さく島」
...輪廻(りんね)はめぐる小車(をぐるま)の蜻蛉(とんぼ)がへりの日(ひ)もくれて旅籠(やど)をとろにも銭(ぜに)はなしあひの土山(つちやま)あめがふる...
竹久夢二 「どんたく」
...あひの土山(つちやま)雨が降る...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...草の根から水のちびちびしみ出している赭土山(あかつちやま)が侘(わび)しげに見られ...
徳田秋声 「あらくれ」
...櫻花丹楓に映ずる銀釵(ぎんさい)紅裙の美とは京都に來つて初めて覓め得べき日本固有なる感覺の美の極致である――即秀麗なる國土山川の美と民族傳來の生活との美妙神祕なる藝術的調和である...
永井荷風 「十年振」
...男女(ふたり)の姿は土山(つちやま)にも石部(いしべ)にも見えませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...また土山の上に立った...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...それは淨瑠璃(じやうるり)の間(あひ)の土山(つちやま)雨(あめ)が降(ふ)るとある有名(いうめい)な宿(しゆく)の事(こと)であつた...
夏目漱石 「門」
...尊者言く、却後七日、天、土を雨(ふら)して、土山、城内に滿ち、王及び人民皆な覆滅せんと...
南方熊楠 「詛言に就て」
...綱利は土山水口の駅で光之を乗り越した...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...首の細い半島になっている赤土山の松原の中に...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...直ぐ鼻の先の小高い赤土山の上にコンモリと繁った深良屋敷の杉の樹と...
夢野久作 「巡査辞職」
...すぐ右側には真土山(まつちやま)の聖天(しょうでん)...
吉川英治 「江戸三国志」
...無数に盛りあげられた土山を見て...
吉川英治 「新書太閤記」
...安土山上の総見寺の舞楽殿で...
吉川英治 「新書太閤記」
...江州土山まで進んでみたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...江州(ごうしゅう)土山に陣しておられた北畠殿(信長の第二子信雄)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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