...雄羊は例の灰色の土塊の中にすがたをかくしてしまいました...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...バラバラと石や土塊が投げられ...
石川欣一 「比島投降記」
...与謝野君ですか……与謝野君の玉と珍重する材料を僕はつまらぬ土塊(つちくれ)をひねくって居るように見えてならないです...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...傍らの堆高(うずたか)い土塊に気がつかなかったのです...
海野十三 「崩れる鬼影」
...その盛りあがった土塊(どかい)のなかから...
海野十三 「○○獣」
...崩れたビルの土塊(どかい)を手にとりあげたりしていたが「これはなかなか強い道具で壊(こわ)したと見える」「先生...
海野十三 「○○獣」
...土塊(つちくれ)は...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...そしてそこらに遊んでゐる子供達が、人ずくなで、おまけにびくびくものなのを見ると、えてして強気になるものと見えて、のそりのそりと高脚を踏みながら、ひたひた水を渉り、土塊を跨いで、物好きにも子供達の群に近づいて来ることがよくあつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...ちょうど土塊をおし分けて...
薄田泣菫 「初蛙」
...浮紋とは土器の面上に他の土塊を添へて作りたるものの謂なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...何(なん)で歸(かへ)ることが出來(でき)ようぞい?鈍(どん)な土塊(つちくれ)め...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...黒くて柔らかい土塊(つち)を破って青い小麦の芽は三寸あまりも伸びていた...
徳永直 「麦の芽」
...そして片手に土塊(つちくれ)を掴んで投げつけた...
豊島与志雄 「少年の死」
...頭が暗い土塊になつて...
中原中也 「山羊の歌」
...暗澹(あんたん)たる土塊にすぎないことを解明している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...無意味の土塊が實在して居る...
萩原朔太郎 「宿命」
...其方(そち)の土塊(つちくれ)から出来ている体が顫(ふる)えた時には...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...一塊の土塊(どかい)に寄せるべく余りに彼の情涙は熱かった...
吉川英治 「剣の四君子」
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