...粗麁な穴の内側から崩れ落ちる土塊や小石だと思っていた物は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...両側から流れ寄つて来るみたいな泥の海に掻き残された大きな土塊の島が浮ぶ...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...鉄は最初は土塊同様の赤石で...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...十四五にもなったであろうその土塊は...
海野十三 「海底都市」
...土塊(つちくれ)や...
薄田泣菫 「独楽園」
...土塊のからからに乾いた黍畑の畔に...
薄田泣菫 「独楽園」
...わざと土塊(つちくれ)をほうり込んだりするんですッて...
田山花袋 「田舎教師」
...浮紋とは土器の面上に他の土塊を添へて作りたるものの謂なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...皆不折が書いたので水彩の方は富士の六合目で磊々(らいらい)たる赭土塊(あかつちくれ)を踏んで向うへ行く人物もある...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...余は土塊(つちくれ)を投げつけた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蝮蛇は之を路傍に見出した時土塊でも木片でも人が之を投げつければ即時にくるくると捲いて決して其所を動かない...
長塚節 「太十と其犬」
...鉱塊(あらがね)土塊(つちくれ)を相手に...
夏目漱石 「坑夫」
...その土塊(くれ)を集めて鼻紙に包みます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...永遠の土塊が存在してゐる...
萩原朔太郎 「宿命」
......
広海大治 「サガレンの浮浪者」
...その時私は瓦止めの作業用で運びあげられてゐた鉄瓶大の土塊の一つを握つてゐたものと見える...
牧野信一 「鬼の門」
...切り崩せない堅さの土塊(つちくれ)であつた...
牧野信一 「心象風景」
...からかッてやろうかしら」手にさわった土塊(つちくれ)をつかんで...
吉川英治 「神州天馬侠」
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