...鉄は最初は土塊同様の赤石で...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...代赭(たいしゃ)色の巨大な土塊の堆積(たいせき)であった...
梅崎春生 「桜島」
...そしてたちまち土塊に近づいて...
海野十三 「海底都市」
...草の枯つ葉と土塊の間から這ひ出して来る...
薄田泣菫 「独楽園」
...整然とした他界のものゝやうに並べて見せ夜の祕密は大きな重々しい混沌とした土塊の中に一杯附着したダイヤモンドのやうに暗きを好んで異樣に輝き燈の中に浮んで來る人の顏は恐く...
千家元麿 「自分は見た」
......
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...天蓋(てんがい)は石(いし)や土塊(つちくれ)……其(その)撒(ま)いた草花(くさはな)に夜毎(よごと)に香(かほ)る水(みづ)を注(そゝ)がう...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...そのことごとくが皆ただの土塊に変わってしまった...
寺田寅彦 「柿の種」
...今まではただの不規則な土塊であったものが...
寺田寅彦 「空想日録」
...そこに堆積(たいせき)した土塊のようなものはよく見るとみな石炭であった...
寺田寅彦 「写生紀行」
...皆不折が書いたので水彩の方は富士の六合目で磊々(らいらい)たる赭土塊(あかつちくれ)を踏んで向うへ行く人物もある...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...身を屈めて石塊か土塊かを探したが...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...畑土を鋤でおこした場合に土塊の面に出来る細かい割れ目と非常によく似ている...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...悲むものも悲まれるものも同じ青山の土塊と化して...
西田幾多郎 「我が子の死」
...渺たる一個の遊星にすぎぬ地球というこの土塊は...
久生十蘭 「南極記」
...土塊を投げ込んだ時...
松崎天民 「友人一家の死」
...土塊(つちくれ)と一しょに金(きん)の這入った壺を掘り出す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...偏(ひと)へに土塊(つちくれ)の如く...
夢野久作 「白くれない」
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