...隅石がないと、土嚢を並べるのが難しい...
...土嚢(どのう)の山と防空壕の建札(たてふだ)と高射砲陣地がものものしいだけで...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...まるで土嚢(どのう)でもなげだすように荒っぽく...
海野十三 「太平洋魔城」
...橋のたもとに土嚢(どのう)が積んであって...
高見順 「いやな感じ」
...ウルシ塗りの箱が土嚢(どのう)がわりに使われていて...
高見順 「いやな感じ」
...人垣と人垣の間や往来に散らばった土嚢(どのう)のような蒲団の隙間から...
橘外男 「生不動」
...入口に土嚢(どのう)や蓆(むしろ)を積み上げて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...土嚢(どのう)で隠されていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...仕切は土嚢(どのう)を積んで作ったとかA君から聞いたように覚えている...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...物々しく土嚢が積まれ...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...土嚢を翳して匍匐することは辞せない...
森鴎外 「あそび」
...雲の梯(かけはし)にもまごう櫓(やぐら)を組み、土嚢を積み、壕(ほり)をうずめ、弩弓の乱射、ときの声、油の投げ柴、炎の投げ松明(たいまつ)など――あらゆる方法をもって攻めた...
吉川英治 「三国志」
...土嚢(どのう)の堰(せき)を一斉にきった...
吉川英治 「三国志」
...兵一名に土嚢(どのう)一個の割に次々令に従って行軍せよ...
吉川英治 「三国志」
...土嚢(どのう)の山...
吉川英治 「三国志」
...見る間に土嚢の山は数ヵ所に積まれた...
吉川英治 「三国志」
...その土嚢の数も兵員の数と等しく二十余万個という数である...
吉川英治 「三国志」
...土嚢(どのう)を盛れ」「水途(みずみち)へ水を導け」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...石や土嚢(どのう)を積み...
吉川英治 「新書太閤記」
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