...一時に四五千圓出費するのだとは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それに開墾費、少くとも三圓を見込むと、八圓――高い、高い...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...月拾何圓の生活費で...
江南文三 「相川おけさ」
...眞圓(まんまる)い農夫(のうふ)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...竪穴の形は方形、長方形、圓形、橢圓形、瓢形等にて一つの穴の大さは八疊より十五疊迄を常とす...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...日に二圓しか取れぬ...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...白齒の美しさを山の手一圓に謠(うた)はれて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...始めてのひとは三圓取られるのださうだけれど...
林芙美子 「玄關の手帖」
...ゑゝ大金でもある事か、金なら二圓、しかも口づから承知して置きながら十日とたゝぬに耄(まう)ろくはなさるまじ、あれ彼の懸け硯の引出しにも、これは手つかずの分と一ト束、十か二十か悉皆(みな)とは言はず唯二枚にて伯父が喜び伯母が笑顏、三之助に雜煮のはしも取らさるゝと言はれしを思ふにも、どうでも欲しきは彼の金ぞ、恨めしきは御新造とお峰は口惜しさに物も言はれず、常々をとなしき身は理屈づめにやり込る術もなくて、すご/\と勝手に立てば正午の號砲(どん)の音たかく、かゝる折ふし殊更胸にひゞくものなり...
樋口一葉 「大つごもり」
...圓い卓子(テエブル)...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「ウム」何をか圓朝は強く心に肯いた...
正岡容 「小説 圓朝」
...「…………」ドキンとしたように振り向いて圓朝は...
正岡容 「小説 圓朝」
...いまにわかに圓朝にはいちどきに何百本もの百目蝋燭を点し立てたかのよう...
正岡容 「小説 圓朝」
...百圓のやっている撞球店へ帰って来て中食...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...七百萬圓といふ値段がついたので...
室生犀星 「渚」
...しかし只圓翁の性格の表裏が徹底的に矛盾しているところに...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...◇只圓翁の「山姥」と「景清」が絶品であった事は今でも故老の語艸(かたりぐさ)に残っている...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...山崎氏を娶りて大圓...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
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