...翁の買收額は十萬圓、二十萬圓、三十萬圓と時とともに騰貴して行きました...
石川三四郎 「浪」
...「お前はけちな雇ひ人根性(こんじやう)でをるのか?」「‥‥」「おれに二千五百圓足らずもつぎ込ませて置いて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...芥川が使ひ殘りと言つて都度に預けてゐた金が六千圓ぢかくなつてゐた事...
小穴隆一 「二つの繪」
...私も起つて老僧にお別れの辭儀をして頭を上げてみると老僧はまだ/\圓い頭を兩掌(て)に載せて卓の上に額づいてゐられる...
近松秋江 「湖光島影」
...燦爛光る圓盾を堅剛の鎗貫きつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...貳百九拾圓...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...(五十匁金三十五圓)十一月廿九日...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...深川一圓の評判になつたほどの平和な家庭ですが――少なく見積もつても三萬兩の現金は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今の評價で一萬圓以上になるでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...天井の圓屋根が、そつくりそのまゝ落ちて來るやうな異常な怖ろしさが身震ひのやうに躯につたはつて來る...
林芙美子 「あひびき」
...日圓などの布教があるから...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...敵役がいらあな」圓朝はそれを振り払い...
正岡容 「圓朝花火」
...なるほどなるほどお前さんは」やがて圓朝は口を切って...
正岡容 「小説 圓朝」
...およそ圓朝にとっては生きていく上の喜び愉しみ苦しみ悲しみあらゆるものではあったのだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...そうした中でかかさず圓朝の...
正岡容 「小説 圓朝」
...のちに私は小説「圓朝」へ写した...
正岡容 「わが寄席青春録」
...彼女の圓らかな胸と兩肩との輪郭をくつきり見せてゐたからかも知れない...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...或日立寄つた茶店の老婆たちの話し合つてゐるのを聞けば今年は百貫目十圓の相場で...
若山牧水 「樹木とその葉」
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