...翁の買收額は十萬圓、二十萬圓、三十萬圓と時とともに騰貴して行きました...
石川三四郎 「浪」
...時として二圓五十錢といふ疊附の下駄を穿いたり...
石川啄木 「病院の窓」
...」圓髷(まるまげ)の年増(としま)の女中(ぢよちう)が...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...二十五圓か三十圓はかかつたらしいと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...貳百圓をくれと言つて貰つた...
小穴隆一 「二つの繪」
...きまつて數へて壹圓札で五枚渡されるのです...
小穴隆一 「二つの繪」
...松葉屋の方は盛春館の女將の言つた通り半年越ぎた後は漸く損失が少くなつて帳面づらだけでは四五圓の利益を見る月すらあつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...閣下は二億五千四百萬圓の大豫算を無難に通過したるを以て十分の欣榮とする所なる可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...正午扶桑書房主人來り新圓貳千圓および米國製食料品を贈らる...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...二重になつた方塔の上に圓屋根で蔽はれた上層が載つかつて...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...宮内省の定額三十五萬四千圓とあり...
福沢諭吉 「帝室論」
...「たつた四十圓で持つて來られるんだもの...
牧野信一 「痴日」
...圓朝はむかッとしたがしいて聞こえないようなふりをしていると...
正岡容 「圓朝花火」
...小圓太は自ずと自分の声が湿(うる)んでくるような気がした...
正岡容 「小説 圓朝」
...いいしれぬ喜ばしさを圓朝の胸に滲ませないではおかなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...そうだ」堅く圓朝は...
正岡容 「小説 圓朝」
...くじけずに圓朝、片っ端から気前よくこしらえていった...
正岡容 「小説 圓朝」
...圓朝打倒の急先鋒だった...
正岡容 「小説 圓朝」
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