...どうだ、衆目の見る処、貴様は国体のいかんを解さない非義、劣等、怯奴(きょうど)である、国賊である、破廉恥(はれんち)、無気力の人外である...
泉鏡花 「海城発電」
...「国賊!」と呼懸けつ...
泉鏡花 「海城発電」
...国賊だ、売国奴だ、疑つて見た日にやあ、敵に内通をして、我軍の探偵に来たのかも知れない、と言はれた処で仕方がないぞ...
泉鏡花 「海城発電」
...楠公実に七度(ななたび)人間に生れて国賊を滅(ほろぼ)せり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...大変な流言を吐いている国賊がいるのだ!「ねえ兼ちゃん...
海野十三 「空襲警報」
...国賊誅伐の事実を...
高木敏雄 「比較神話学」
...一朝にして国賊(こくぞく)に転落(てんらく)させられたのである...
壺井栄 「二十四の瞳」
...中には侯を罵つて国賊といふものすらありしと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「国賊だ...
長與善郎 「青銅の基督」
...そして貴様はあの時自分でわざ/\その国賊であることを与力に宣言してくれた相だからな...
長與善郎 「青銅の基督」
...それから国へ帰って見ると大明は国賊に亡ぼされていた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それをもって軍全体に対する信望をうんぬんする事は許さん! そういう事を言う奴は国賊である! そんな事を言いふらして...
三好十郎 「猿の図」
...国賊だの民衆の敵だのと...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...国賊の妻……売国奴の子としての一生を終って...
夢野久作 「暗黒公使」
...僕を煽(おだ)てて酒を飲ましちゃ、国賊だよ...
横光利一 「上海」
...こよい国賊を伐つ...
吉川英治 「三国志」
...傅士仁(ふしじん)の徒はことごとく国賊...
吉川英治 「三国志」
...――それには、祝いの籠の品々たしかに受領とみえ、さらに末文には、――妖人宋江(そうこう)は、国賊のこと、朝廟(ちょうびょう)の大法に照らし、天下ご直裁の例に倣(なら)うとの仰せである、すなわち、檻車(かんしゃ)に乗せ、使軍に護らせ、すみやかに都門へ押送(おうそう)するように...
吉川英治 「新・水滸伝」
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