...この室に居るものは、皆(み)な君の所置振(ぶり)に慊焉(けんえん)たらざるものがあるから、将校方は黙許なされても、そんな国賊は、きっと談じて、懲戒を加ゆるために、おのおの決する処があるぞ...
泉鏡花 「海城発電」
...「国賊!」と呼懸けつ...
泉鏡花 「海城発電」
...逆賊でも国賊でも...
泉鏡花 「海城発電」
...そんな見下げた国賊になったとは...
海野十三 「怪塔王」
...これこそ国賊といわなければならない」正造の声は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...国賊誅伐の事実を...
高木敏雄 「比較神話学」
...俺はおめえの嫌いな――アカじゃねえが、国賊だ...
高見順 「いやな感じ」
...国賊が虐殺される事は当然な正しい制裁だと考へるやうになつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...それをもって軍全体に対する信望をうんぬんする事は許さん! そういう事を言う奴は国賊である! そんな事を言いふらして...
三好十郎 「猿の図」
...何の怖え事があらす? 国策だとでも国賊だとでも何とでも言いな! ただなあ...
三好十郎 「樹氷」
...アカの国賊野郎とどなっていましたよ」寒藤先生はゆっくり首を振り...
山本周五郎 「季節のない街」
...事もあろうに芝居見に行くとは非国民の行為だ……国賊の所業だ……民衆の敵とは貴様の事だ……行くなら行って見い……打ち殺してくれるから」と罵(ののし)ったらどうであろう...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...国体を誤る国賊ではないか……というたような気持であったと思うが...
夢野久作 「近世快人伝」
...二人は寝てまでも「貴様は国賊だ」「何が国賊だ」と罵り合いながら睡ったというんだが...
夢野久作 「無系統虎列剌」
...国賊を討つ名分となすぞ」「いやいや...
吉川英治 「三国志」
...国賊と呼ばねばならぬ不心得者でもあるなれば知らぬこと――と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...この国に、国賊だの、人非人だの、非国民だの、そんな者はいてはならない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...開港論者を国賊と罵っていた志士たちが...
吉川英治 「松のや露八」
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