...不法出国を繰り返すと、永久に入国禁止とされることがある...
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石川啄木 「一握の砂」
...二千や三千の金なら、何時でも耳が揃えられるんです」「外国渡航に就ては、国禁も有り、吉田松陰(よしだしょういん)の失敗もあり、併し追々は渡行出来ようで、是非一度は外国に渡り、見聞を弘くし、又砲術なども授って参りたいで、是非姉御の力を借らねば成らぬ故、必ず此方(こちら)へ戻って来る」「それに最(も)一つ私は念を押して置きますよ...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...維新前国禁を犯して密(ひそ)かに米国に航し...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...正徳の頃国禁(こくきん)ありて事絶(たえ)たり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...此川にて(さけ)いでくとも三年捕(と)る事を国禁(こくきん)あらばを生(しやう)ぜんもしるべからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...復(ま)た国禁をも顧みざるなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...御国禁の第一に御定め申されたき事一...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...遂に「重き御国禁を犯し候段不届(ふとどき)に付き...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...平等主義は既に随所に行わる何を苦しんでか国禁を犯してビラを撒くや...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...鎖国禁教令しかれて以来この村に血を流した殉教者の数はおびただしい...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...抜け荷は厳重な国禁で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...国禁を犯して夥しい抜け荷をさばいていることがわかりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頃日(このごろ)米国禁鉄となってから...
南方熊楠 「十二支考」
...……柳仙が国禁の絵を描いている事はトックの昔から睨んでいた...
夢野久作 「二重心臓」
...国禁の密貿易では...
吉川英治 「大岡越前」
...阿波の国禁を無碍(むげ)にふりかざすのは暴(ぼう)の限りである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...阿波には他領者の入国禁制がかなりきびしく行われているが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...市民を戦慄(せんりつ)させるに足る国禁事件が...
吉川英治 「山浦清麿」
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