...なんにしても国守大名が私生児の濫造という事は...
江見水蔭 「備前天一坊」
...国守としての態度を失はなかつた...
薄田泣菫 「小壺狩」
...肥後の国守の御沙汰につきましては...
薄田泣菫 「茶話」
...昔橘良基(よしもと)が五国守となりし時...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...国守は、なぜか知ら、突然京に残した女(むすめ)の事を思い出していた...
堀辰雄 「姨捨」
...国守は、その鳥の群がようやくその森に落(お)ち著(つ)いてしまうまで、空(うつ)けたようにそれを見つづけていた...
堀辰雄 「姨捨」
...大伴家持がそうであったように国守程度を指しているらしいけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...国守の手に合わぬと見える...
森鴎外 「山椒大夫」
...国守(くにのかみ)は検校(けんぎょう)の責めを問われるのじゃ...
森鴎外 「山椒大夫」
...しかし国守は最初の政(まつりごと)として...
森鴎外 「山椒大夫」
...そこでわたくしは十三歳の国守を作ることをも...
森鴎外 「歴史其儘と歴史離れ」
...一夜は……」「踊らばや」「国守(くにもり)の地鎮(じしず)めに……」「足踏みならし」「国軍(くにいくさ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを掃討(そうとう)して国守群守と称する者が現われても...
吉川英治 「新書太閤記」
...摂津二郡播磨(はりま)ノ国守(くにもり)平朝臣左近衛少将(たいらのあそんさこんえのしょうしょう)――は...
吉川英治 「新書太閤記」
...京都の聖護院から国守の佐竹家に招請(しょうせい)されて下ってきたという豊前の僧都というのは...
吉川英治 「親鸞」
...そこでは半国守護たる六角満綱を強要してその領内に徳政令を発布せしめたのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
...幕府の侍所所司で山城国守護を兼ねていた赤松政則も...
和辻哲郎 「鎖国」
...『義解』はそれに注釈して、「例へば中国守、職田二町、稲に准じて一千束(五十石)に当たる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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