...汐田(しおた)がテツさんを国元へ送りかえした時のことである...
太宰治 「列車」
...彼女は今国元にある大病の老母からの手紙を...
野口米次郎 「能楽論」
...御国元から江戸へ御持参になりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...而(そう)して国元へは其を隠して居た...
二葉亭四迷 「平凡」
...わたしは一年ちかくも国元へ戻らず音信不通だつた...
牧野信一 「わが生活より」
...また国元の母から為替が届いた...
牧野信一 「わが生活より」
...国元へ送り帰されたのだそうだ...
宮本百合子 「刻々」
...国元から来た供人らも...
吉川英治 「私本太平記」
...お国元の母君からも...
吉川英治 「私本太平記」
...国元の寺へ左遷(させん)するぞと...
吉川英治 「私本太平記」
...京をひきはらって国元へ帰ってしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...「かかる物が国元へまいりました由...
吉川英治 「私本太平記」
...国元を出て来たのは」「何でも...
吉川英治 「醤油仏」
...国元の北ノ庄へも...
吉川英治 「新書太閤記」
...何か国元に急変でも起こったのじゃないか」「なに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「赤穂(あこう)も、今年は降ったかな」富森助右衛門(とみのもりすけえもん)がつぶやくと、「のう、十郎左」三、四人おいて坐っていた大石瀬左衛門(おおいしせざえもん)が、前かがみに、磯貝十郎左衛門(いそがいじゅうろうざえもん)の方を見て、「――雪で思いだしたが、もう十年も前、お国元の馬場で、雪というと、よく暴れたのう」「うむ」十郎左は、笑(え)くぼでうなずいた...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...今申した浪人者はそれと、だいぶ深間(ふかま)で、何でも、二、三百石の知行(ちぎょう)を、その女一人のため棒に振ってまで、国元を、出奔してきた程な仲だったらしいので...
吉川英治 「無宿人国記」
...国元に置くべからず――という令を発して...
吉川英治 「柳生月影抄」
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