...今お国元の方のことを本家で調べていますので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それまで妻を国元へ預けた事――なかなか尽きそうもない...
夏目漱石 「三四郎」
...彼女は今国元にある大病の老母からの手紙を...
野口米次郎 「能楽論」
...また国元の母から為替が届いた...
牧野信一 「わが生活より」
...国元へ送り帰されたのだそうだ...
宮本百合子 「刻々」
...それに僕もお情けながら大学を卒業して文学士とか何とか肩書の付いてみれば国元のような片田舎(かたいなか)では鬼の首を取ったように思うのです...
村井弦斎 「食道楽」
...国元出身の人々の後援につとめた...
柳田国男 「故郷七十年」
...国元(くにもと)の尾張城からこの江戸屋敷へ移ってきて以来...
吉川英治 「江戸三国志」
...それを持って国元へ逃げたという噂は当時隠れもないことであった...
吉川英治 「三国志」
...国元へまかり帰る途中でおざる」「では...
吉川英治 「私本太平記」
...国元にて病中のため...
吉川英治 「私本太平記」
...国元の始末なども...
吉川英治 「私本太平記」
...いらい国元の播州にひき籠っていた者であった...
吉川英治 「私本太平記」
...して国元はどちらだね」「鳥取の池田家に仕えます者で...
吉川英治 「醤油仏」
...国元のはなしが出るときは...
吉川英治 「新書太閤記」
...ではお近いうちにお国元へでも?」「ウム...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...何か国元に急変でも起こったのじゃないか」「なに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...余りにも無謀な――浪士と上杉家との対立を敢てする策に――驚いて国元から駈けつけるとすぐ...
吉川英治 「無宿人国記」
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