...いまさらながらその図太さに驚かされたのだった...
高見順 「如何なる星の下に」
...小説家がバカバカしくてそらぞらしくてあさましくて書けないようなことを平然と展開してみせる現実の図太さ...
高見順 「如何なる星の下に」
...口に出して言わないだけに冷たい図太さが感じられる...
高見順 「いやな感じ」
...」まったく大人のような図太さで...
太宰治 「断崖の錯覚」
...と云う持ち前の図太さから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何という図太さだ! 何という「働く者」の図太さだ黄色い朝暾(あさひ)のなかに音をたてて崩れてゆく足許(あしもと)の霜柱(しもばしら)をみつめながら...
徳永直 「冬枯れ」
...「政治」は「表現への不信」を見事に逆用する図太さと...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...さすがに温良な海辺族も気ちがいみたいに腹をたてていたよ」小心者の図太さといった拗ねた調子でいうと...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...却って彼の図太さの証拠であると課長は判断してこういう場合にいつも用いる...
平林初之輔 「犠牲者」
...志ん生のいい気な図太さは六代目に似かよっているのだからなかなかおもしろい...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...相手によって現金に変る子供特有の図太さで...
水上滝太郎 「果樹」
...又一方その図太さが二人の間の心理的関係を複雑に押し進めては行くものの...
横光利一 「マルクスの審判」
...これくらいな図太さと沈着がなければ勤まるものではない――と...
吉川英治 「新書太閤記」
...相手の上手(うわて)にのしかかってゆく図太さや...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...図太さあるいは科学ないし歴史学の情熱というよりももっと迷信的なものだったのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...著者はシナの乞食の図太さの内にさえそれに類したものを認めている...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
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