...見せたところで僕は「コーヒはどうした」と聞く図々しさは...
石川欣一 「比島投降記」
...彼の持ち前の図々しさと自惚れは...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...何という図々しさ! 黄金仮面はまるで人形の様に無感覚に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...多少の図々しさを装えるようになっていたのです...
太宰治 「人間失格」
...自分の図々しさに呆(あき)れたよ...
太宰治 「パンドラの匣」
...図々しさを通り越して滑稽だわ...
豊島与志雄 「変な男」
...少しばかりの朴訥さの見える図々しさを具えていて...
豊島与志雄 「変な男」
...その図々しさと不人情が...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの図々しさは法外である...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは悪い了簡以上の図々しさだと...
中里介山 「大菩薩峠」
...図々しさがあるような気がして...
中島敦 「斗南先生」
...この浪人者の図々しさには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そういうことは単なる無鉄砲とか図々しさとかに入るもので...
長谷川伸 「カン」
...そこが志貴子の図々しさよ……終戦から六年...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...そこが志貴子の図々しさよ……木津さん? 心配しているのは...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...輿論(よろん)に訴えるという図々しさもない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...名優の鼻の表現の根本基調を作(な)しているものはその芸術に対する熱誠只一つでありますが、悪魔の鼻の表現の基調をなしているものは、大胆さ、図々しさ、冷淡さ、狡猾さなぞで、決して澄み切った明るい表現とは見えないのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...いつでも一角の倨傲(きょごう)とお十夜の図々しさから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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