...他の好意につけ込む図々しさと執拗さとにはどうしても眼をつぶる訳にはゆきませんでした...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...彼の図々しさにおそれをなして...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...彼の持ち前の図々しさと自惚れは...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...何という図々しさ! 黄金仮面はまるで人形の様に無感覚に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...この図々しさが、作品にも、少し出るといいんだがねえ...
太宰治 「正義と微笑」
...多少の図々しさを装えるようになっていたのです...
太宰治 「人間失格」
...さちよの図々しさが憎くなることもあるよ...
太宰治 「火の鳥」
...昨日はまるで酔ひどれの下らなさ図々しさを見せるためにお訪ねた(マヽ)やうなものでしたね...
種田山頭火 「行乞記」
...そういう図々しさを必要な道徳だとさえ思っているから...
戸坂潤 「読書法」
...図々しさが癪にさわり...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしの芸術がわかるかい」茂太郎はその図々しさに呆(あき)れ返って...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの図々しさは法外である...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは悪い了簡以上の図々しさだと...
中里介山 「大菩薩峠」
...図々しさがあるような気がして...
中島敦 「斗南先生」
...この浪人者の図々しさには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そういうことは単なる無鉄砲とか図々しさとかに入るもので...
長谷川伸 「カン」
...そこが志貴子の図々しさよ……終戦から六年...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...彼らの図々しさ・頑固さ・愚劣さ・とは決して折合わない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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