...この図々しい婆さんと...
芥川龍之介 「上海游記」
...それに何にかさかねじを喰はす程の本当の図々しい人にはまだ出遇つた事はありません...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...君はなんという図々しい少年だ」一等運転士が前へのりだす...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...図々しい探偵の要求をはねつけることはむずかしい...
海野十三 「断層顔」
...その図々しい幽霊は六ヶ所に現れよったのじゃ...
海野十三 「地球盗難」
...図々しい、わがままだ、勝手だ、なまいきだ、だらしない、いかなる叱正をも甘受いたす覚悟です(覚悟だけはいい...
太宰治 「誰」
...よくも図々しい口が利けたものですね...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...それに頼って図々しい行動に出てはいけないような気がした...
豊島与志雄 「反抗」
...しかし図々しい奴はどこまでも図々しく...
中里介山 「大菩薩峠」
...「今晩も、明日の晩も、コレはやって来ませんよ」といって、図々しい女は、右の手の親指を立てて兵馬に見せました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにしてはイケ図々しい奴と...
中里介山 「大菩薩峠」
...図々しい女は、兵馬の膝に置いた手を引こうともしないのみか、兵馬の手を握り返しながら、「よう、あなた、何を考えていらっしゃるの――物事は成るようにしか成りゃしませんから、クヨクヨなさらないように……いったい、あなたが薄情で、そうして小胆でいらっしゃることは、中房のお湯で、ようくわかり過ぎるほどわかっているのよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...図々しいにも程があります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...彼女の東京に来て以来の図々しい態度から察しても...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...そんなことは解るものですか!」「図々しいことを云ふな...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...「そんなところで、変装をして逃げ出して来るお姫様を待つてゐるなんて、図々しいぞ...
牧野信一 「南風譜」
...図々しい部分をもっとうまくかくしていただけだ...
山川方夫 「愛のごとく」
...お前図々しい構えてりゃことがあるかい...
横光利一 「南北」
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