...「ナアニ!先刻(さっき)から散々見ておった癖に図々しい奴だ!」彼は職工等を完全に職場へ追いこんでからも怒鳴り続けた...
戸田豊子 「鋳物工場」
...図々しいにも程がある...
豊島与志雄 「古井戸」
...或いはあの通り図々しい和尚のことだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...これだけの仕掛をするほどの図々しい奴だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...いい気持で乗込んだのもかなりに図々しいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この毛唐め、図々しい毛唐、泥棒根性の毛唐、こんな奴は痛しめろ! というような声で、引摺りながら、いい気になって、ぴしぴしとひっぱたいている...
中里介山 「大菩薩峠」
...「今晩も、明日の晩も、コレはやって来ませんよ」といって、図々しい女は、右の手の親指を立てて兵馬に見せました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにしてはイケ図々しい奴と...
中里介山 「大菩薩峠」
...いけ図々しい人ったらありゃしないわよ...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...彼女の東京に来て以来の図々しい態度から察しても...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...図々しいのは困るぜ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...何処まで図々しい奴だらう...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...図々しいのかしら? あの父と母の対話を思ひ出しても...
牧野信一 「極夜の記」
...いけ図々しい甘ツたるさを振りまいて...
牧野信一 「蝉」
...「何とも言語同断な酷い奴」であり「盗棒よりも図々しい輩」であり「口を利くのも御免だ」と...
牧野信一 「ゾイラス」
...そんことは図々しいでせうかしら...
牧野信一 「浪曼的月評」
...図々しい感じが全くなくなっていた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「……なんて図々しい」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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