...「飯沼! 君の囲い者じゃないか?」藤井は額越(ひたいご)しに相手を見ると...
芥川龍之介 「一夕話」
...我々は彼等が働くのを見るために囲いの内に入った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...特別な囲いに案内され...
田中英光 「野狐」
...その幕がすんだ時分には囲いの外はすっかり暗くなっていた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そのゝち毎夜奥御殿の外囲いを徘徊(はいかい)しながら見張りの配置を監督する一方に...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...三百尺平方の囲いのうちにあって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...以前見た焼跡の板囲いのあたりまで来てしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...文六ちゃんの屋敷の外囲いになっている槙(まき)の生垣(いけがき)のところに来ました...
新美南吉 「狐」
...囲いの中へ投(ほう)り込んだのもお前さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...井戸は、囲いが浅いので、よく猫(ねこ)や犬が墜(お)ちた...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...囲い用の針金がある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...すぐ窓さきに隣の厠にひきつづいた湿っぽい腐った板囲い...
室生犀星 「幻影の都市」
...台囲いに向って板の腰掛がまわしてあり...
山本周五郎 「ちゃん」
...もちろん漁師たちの家だろうが、どの家の前にも、一坪ばかり土盛りをした、囲いに、松葉牡丹(まつばぼたん)や、鳳仙花(ほうせんか)や、名の知れない草花が、活き活きと咲いていた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...野営の囲いの中へ追いこんでしまつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...阿能十が板囲いの内をのぞく...
吉川英治 「大岡越前」
...囲いは、まるで罪囚の牢舎(ろうや)にひとしい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この前の囲いの中にある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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