...付近からは見えないように板囲いをするのです...
江戸川乱歩 「影男」
...荷車の後の囲い板は立ててなかった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...板囲いの待合所に入ろうとして...
田山花袋 「少女病」
...この板囲いの中には都合五人の黒いのが隠れておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...女湯は外囲いが厳重で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...冬囲いの柱を伝わって外へ――土手の蔭を林へ抜け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土手と林と冬囲いにかくれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...Kはまっさきに囲いから出ていこうとした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...囲い米のうちから二升だけ粥にし...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...その幹へさしかけにした葭簀囲いの間から...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...囲いものさ、などと取り沙汰をするものもある...
矢田津世子 「凍雲」
...百坪ほどな幕囲いの周(まわ)りは...
吉川英治 「上杉謙信」
...伊丹の囲いが解けると...
吉川英治 「黒田如水」
...グワラグワラという凄まじい物音と共に囲いを剥(は)がれたので...
吉川英治 「剣難女難」
...いわゆる蟻も通さぬ鉄桶(てっとう)の囲いである...
吉川英治 「三国志」
...柳堂の周囲いっぱい...
吉川英治 「私本太平記」
...藤吉郎は、囲いの内で、筆をとりながら、洲股(すのまた)の領地へ想いを馳せていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...また侍たちも各の幕囲いから飛び出して来て...
吉川英治 「新書太閤記」
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