...其因襲的の尊称となれり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...また動作の大部分が因襲的なので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...因襲的な形式主義がいつまでもコビリ着いていて...
谷崎潤一郎 「鍵」
...意識してかせずしてか儒者風の因襲的思想に気がねをしている様子さえも見られるのではあるまいか...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...最も因襲的な作品であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あの因襲的な初歩の手法を用いて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...多年の厳しい制度の下(もと)にわれらの生活は遂に因襲的に活気なく...
永井荷風 「妾宅」
...我々が単に因襲的に種的に働くということは...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...行為的直観の立場から我々の自己の因襲的な先入見...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...因襲的立場以上のものは...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...この因襲的結婚に私が屈従したのは私の周囲の結婚に対する無理解とそして私の弱少の結果で御座いました...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...船員としての因襲的な悪徳にはしみない性格であったが...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...今は充分に「因襲的尊厳」の鎧(よろい)を着て...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...因襲的につつましやかな日本婦人の血を受け継いだ彼女たちの大部分は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...虚飾に流れていた前代の因襲的な気風に対して...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...因襲的な礼儀をぬきにして...
和辻哲郎 「漱石の人物」
...三現代の因襲的道徳と機械的教育は吾人の人格に型を強いるものである...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
...しかしながら因襲的道徳に鋳られし者が習慣性によって壕の埋め草となり蹄の塵となるのは豕が丸焼きにされて食卓に上るのと択ぶところがない...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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