...さう云ふ譯で余は哲學上氏と因縁の淺からざる者であるが...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...因縁の創造者ではなくて...
高神覚昇 「般若心経講義」
...しかもそれがとりも直さず因縁の関係です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...「因縁」ということ、因縁の内容をば、十二の形式によって説明したものが、この「十二因縁」でありまして、これは結局、「因縁」という一語につきるわけです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...この因縁の真理をほんとうに知ることによって...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ただ斃(たお)れて死んでたと云うことだ」「よっぽど因縁のある家と見えるぞ...
田中貢太郎 「赤い花」
...深い因縁の纏綿(つきまと)った男が...
近松秋江 「うつり香」
...少くとも吾れと同じ世紀の間に生きていた因縁のある歴史的或は世間的に知名の方々に対しては略(ほぼ)右のようなものであり...
中里介山 「生前身後の事」
...実はこの『物理学序説』には私は前から少し因縁のようなものがあった...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...あの金は細民の膏血(こうけつ)を絞った因縁のある金で...
野村胡堂 「悪人の娘」
...妾のお房と因縁のある話でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それが因縁の深い橋立だけにあはれも深い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...間接には自(おのず)から因縁のないではない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私は初めから宮様がたはよくよくの御因縁のあることでなければ結婚などはあそばしてはならないものである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この世のことはみな前生からのきまっている因縁の現われですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...測らぬ因縁の結ばれた物語は充(み)ち満(み)ちている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...そうして白痴同様の私とを一つに繋ぎ合わせているという因縁の糸の不可思議さを考えずにはおられなかった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...切ッても切れない因縁の仲間だ」「やめろ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索