...さう云ふ譯で余は哲學上氏と因縁の淺からざる者であるが...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...与八はそれらの事柄をきき知るのも浅からぬ因縁のように思えて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...世間のこといっさいみなことごとく因縁の和合によって生じ起るということである...
高神覚昇 「般若心経講義」
...実にこの「因縁の原理」...
高神覚昇 「般若心経講義」
...この因縁の自覚にあったのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...曰く因縁のありそうなものを並べ...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...その同じ因縁の池だということには...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...因縁の熟するのを待つばかりである...
種田山頭火 「其中日記」
...クリスマスの朝小管弦団に自宅の玄関で演奏させてコジマ夫人を狂喜させたという因縁のある音楽だ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...由緒(ゆゐしよ)因縁のある千兩道具を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「江島屋」の場合は因縁のための因縁といったようなところがあって少しも実感なくおもしろくない...
正岡容 「我が圓朝研究」
...こんなにまで御実子のように愛してくださいましたことも前生に深い因縁のあることだろうと思います」腰結い役への贈り物...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は初めから宮様がたはよくよくの御因縁のあることでなければ結婚などはあそばしてはならないものである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不思議な因縁の続く宇治の道ではないかと思召(おぼしめ)した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...測らぬ因縁の結ばれた物語は充(み)ち満(み)ちている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...相応にいわれ因縁のあることである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...それにも何か隠れたる因縁のあるらしいことは...
柳田国男 「雪国の春」
...そうして白痴同様の私とを一つに繋ぎ合わせているという因縁の糸の不可思議さを考えずにはおられなかった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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