...この地方に色木の象嵌細工をつくるのに従事する人が多いことに因る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...其頃画いた祖父の肖像画の出来栄(ばえ)が故郷の人達を驚かしたのに因ると伝へ聞いてゐる...
高村光太郎 「智恵子抄」
...薪炭浸毒に因る焚火の烟害...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...その音源のどの方面にあるかということを一瞬間に識別するのはどういう官能に因るものか...
寺田寅彦 「試験管」
...勿論それは其の食物に因るのであつた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...煽動に因るところもあった...
外村繁 「澪標」
...脳軟化症同様心臓弁膜症に因るもので...
外村繁 「夢幻泡影」
...個々の作者をみれば一つはみちびく人のなきにも因ることと存候へども迷ひ居候こと気の毒なるばかりに有之候...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...如上の理由に因るのであらう...
中原中也 「詩に関する話」
...私は詩(うた)はこの皺に因るものと思つてゐる...
中原中也 「小詩論」
...犯罪に因る處罰の場合を除いては...
日本国 「日本國憲法」
...不注意と不熟練に因る大惨劇...
牧逸馬 「運命のSOS」
...精細的美を解したるに因る...
正岡子規 「俳人蕪村」
...同音の字多き漢語を仮名に直したるに因るなり...
正岡子規 「病牀譫語」
...最も著しき一事はその前肢甚だ短き事でこれは長く四ツ這いのみし行(ある)きしに因るだろうという...
南方熊楠 「十二支考」
...専ら親の念力で暖めると誤解するに因る)...
南方熊楠 「十二支考」
...吾輩に取っては稀代の異聞としか想われぬに因る...
南方熊楠 「十二支考」
...これ一(ひとつ)は生梅あるいは不熟の李(すもも)等には時として青酸といえる大劇毒のあるに因る...
村井弦斎 「食道楽」
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