...只其水平動に比し上下動の輕微なりしは震央よりの離距遠きに因るものと思考せざるを得ず...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...丁か半かは酒井家の意志の存する処に因るのみとぞなんぬる...
泉鏡花 「婦系図」
...彼等の騒ぎに因るので...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...かくの如きはなんに因るかというに...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...セミに因る造型美を彫刻しているのだからである...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...又敵城の落ちざるは神意に因るや...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...これは何(なん)に因るのであろう...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...一つは技術のうまいのにも因るのだろうが...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...斯(かか)る誤を來すも畢竟從來の和歌がなだらかなる調子のみを取り來りしに因る者にて...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...なほ人事の特色とすべき時間を写さずして空間を写すは俳句の性質の然らしむるに因る...
正岡子規 「俳人蕪村」
...今二子が植木屋の句において意見合したるはこの句の無造作なるに因るならん...
正岡子規 「病牀六尺」
...時として近時の俗謠に調子善き者あるは詞に束縛せられずして却つて詞を活用するに因る...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...従来破る可からざる殻のやうに思はれてゐた表現形式に対する自覚が生じたのに因るものと見られる...
水野葉舟 「言文一致」
...伝説にこれはパトリク尊者の制禁に因るという...
南方熊楠 「十二支考」
...両乳の間と隠密処に善き相があるに因ると教え...
南方熊楠 「十二支考」
...『本草綱目』一三に茅芽を俗に茅針というと出るもこれに因るのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...蛋白質の多少は主として原料たる大豆の良否に因る...
村井弦斎 「食道楽」
...人心を解せざるに因る...
山路愛山 「詩人論」
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