...この地方に色木の象嵌細工をつくるのに従事する人が多いことに因る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...清國は可成日本の利益に反する態度を採れるの傾きあり日本は清國に對して一と通りの責任に止まらず指導の重任に膺り清國に向つて大なる恩惠を與へたるにも拘らず清國をして兎角日本の利益に反する態度を採らしむるに至るは外交機關の振はざるに因る...
石川啄木 「雲間寸觀」
...土地にも因るだろうが...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...資金の不足なるに因るなるべしぐらゐに想像せらるゝ也...
大町桂月 「小日向臺」
...其頃画いた祖父の肖像画の出来栄(ばえ)が故郷の人達を驚かしたのに因ると伝へ聞いてゐる...
高村光太郎 「智恵子抄」
...一つにはがり/\と云う音響にも因るが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...又敵城の落ちざるは神意に因るや...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...注目するものゝ少きに因るならむ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...私は詩(うた)はこの皺に因るものと思つてゐる...
中原中也 「小詩論」
...主としてウォリク伯の偉大な勢力に因るものであつた...
野上豐一郎 「ウォリクの城」
...等に因る者にして...
正岡子規 「俳句の初歩」
...同音の字多き漢語を仮名に直したるに因るなり...
正岡子規 「病牀譫語」
...畢竟(ひっきょう)苦痛は熱の高低に因るよりも体の強弱に因る事多きか...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...梨をアリノミともいうに因る...
南方熊楠 「十二支考」
...恐くは腸胃の不調和等に因る痙攣であつただらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その藝術からの衝動に因るのであった...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...とりわけ新鮮な印象を受け得たことに因るのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...その藝術からの衝動に因るのであった...
柳宗悦 「民藝四十年」
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