...四阿でお茶を飲むのは風情がある...
...庭に石造りの四阿があります...
...四阿に入って涼むのが好きです...
...京都の古いお寺には四阿があります...
...四阿の上からの眺めは最高です...
...天下晴れて私とこの四阿で...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...小高き處に、四阿屋あり、櫻あり、梅あり...
大町桂月 「石田堤」
...四阿あり、ベンチありて、一寸公園風になり居れり...
大町桂月 「菅の堤の櫻」
...赤毛が四阿のかげで手を振った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...後(うしろ)の黒い常磐木(ときわぎ)の間からは四阿屋(あずまや)の藁(わら)屋根と花畠(はなばたけ)に枯れ死した秋草の黄色(きばみ)が際立(きわだ)って見えます...
永井荷風 「監獄署の裏」
...枯れた梅樹の伐除かれた後朽廃した四阿(あずまや)の残っている外には何物もない...
永井荷風 「百花園」
...しゃれた鋳金の把手(とって)をまわして四阿のなかにはいると...
久生十蘭 「あなたも私も」
...青い木の柱に平べったい緑いろの円屋根(まるやね)をつけた四阿(あずまや)が見え...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...夫人連を三四人つれて四阿(あずまや)のそばへ来ていてくれ...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...あれは今頃きっと四阿へ行って...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...塩田夫人――そして四阿のうしろへ逃げてゆきました...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...そこからは庭の奧の四阿屋の中でもういい年をした一組の男女の戲れ合つてゐるのが丸見えになつた...
堀辰雄 「エトランジェ」
...おまけに舞台面そっくりの日本の四阿亭(あずまや)まであって...
三浦環 「お蝶夫人」
...日本風の四阿亭をつくり...
三浦環 「お蝶夫人」
...恋する二人が深き心もて生涯を相委ぬる四阿を覆へ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...プラアテルの静かな四阿屋で...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...四阿亭(あずまや)の蔭で...
吉川英治 「無宿人国記」
...匂の高い花で飾った緑の枝の四阿(あずまや)が出来ていて...
和辻哲郎 「鎖国」
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