...酒の滴を四方八方に向かって捧げたが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...四方八方に愛嬌を振舞いては...
石川啄木 「菊池君」
...四方八方に愛嬌を振舞いては...
石川啄木 「菊池君」
...枝を四方八方に張ること...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...四方八方に心配を惹(ひ)き起せり...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...猛犬はいないかと四方八方に気をくばりながら玄関の呼鈴を押した...
太宰治 「佳日」
...わけのわからぬものを四方八方に使いを走らせて取寄せ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...君は、もとから神経が繊細で、それはまた君の美点でもあり、四方八方に、こまかく気をくばってくれて、遠い将来の事まで何かと心配し、わしに進言してくれるので、わしは大変たすかり、君でなくてはならぬと、心から感謝し、たのもしくも思っていたのですが、それが同時に君の欠点でもあって、豪放磊落(らいらく)の気風に乏しく、物事にこせこせして、愚痴っぽく、思っていることをそのまま言わず、へんに紳士ふうに言い繕う癖があります...
太宰治 「新ハムレット」
...四方八方に飛散し...
太宰治 「眉山」
...四方八方に飛び散った」「何しろ不思議な雷鳴じゃ」監物の耳にこんな話が聞えて来たが...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...どちらにゆくにも道は四方八方に通じてゐて窮るところがない...
近松秋江 「箱根の山々」
...四方八方に曲りくねった無格好な字で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...四方八方に砂利を投げるのではなかった...
豊島与志雄 「庶民生活」
...四方八方に拡がり得るとしても...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...四方八方にそうである...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...四方八方にゆきくれたおもひである...
林芙美子 「濡れた葦」
...四方八方に気兼ねばかりしている...
久生十蘭 「蝶の絵」
...四方八方に聞こえる...
夢野久作 「キチガイ地獄」
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