...やむなくかれは米ずしから四布蒲団(よのぶとん)を一枚借りることにした...
田山花袋 「田舎教師」
...真中の四布蒲団(よのぶとん)の上に...
田山録弥 「船路」
...』正木は其時は既に四布蒲団の上に坐つて...
田山録弥 「船路」
...昨日と同じやうに四布蒲団の上に角火鉢が置いてあるのが眼に入つた...
田山録弥 「船路」
...母親は畳んでいた重い四布(よの)蒲団(とん)をそこへ積みあげると...
徳田秋声 「足迹」
...萌黄(もえぎ)に唐草(からくさ)模様の四布(よの)風呂敷に包んで...
徳田秋声 「足迹」
...薄つぺらな而かも強張つた四布蒲團は滿足に體を掩ふことはできない...
長塚節 「土浦の川口」
...余もずりこけて居た四布蒲團を肩のあたりへ引きあげた...
長塚節 「土浦の川口」
...四布風呂敷(よのぶろしき)ほどの大きさの肩掛けをかけたり...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...第六囘中硝子(なかがらす)の障子(しやうじ)ごしに中庭(なかには)の松(まつ)の姿(すがた)をかしと見(み)し絹布(けんぷ)の四布蒲團(よのぶとん)すつぽりと炬燵(こたつ)の内(うち)あたゝかに...
樋口一葉 「別れ霜」
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