...四十八手とは、江戸時代に流行した密かな性行為の技のこと...
...彼は四十八手に精通していると言われている...
...この絵巻物は四十八手を描いたものだ...
...四十八手の技を身につけるには、長年の練習が必要だ...
...日本の芸能には四十八手をモチーフにしたものが多く存在する...
...四十八手逃げるにしかずと心得...
井上円了 「おばけの正体」
...蜻蛉(とんぼ)返りの四十八手が皆出来るんだよ...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...四十八手(しじゅうはって)に皮をすりむき骨を砕き...
太宰治 「新釈諸国噺」
...上方では弱くて出世もできなかったが田舎へ来ればやはり永年たたき込んだ四十八手がものを言い在郷(ざいごう)の若い衆の糞力(くそぢから)を軽くあしらっている男...
太宰治 「新釈諸国噺」
...才兵衛は鰐口を神様の如くあがめて、その翌日から四十八手の伝授にあずかり、もともと無双の大力ゆえ、その進歩は目ざましく、教える鰐口にも張合いが出て来るし、それにもまして、才兵衛はただもう天にも昇る思いで、うれしくてたまらず、寝ても覚めても、四十八手、四十八手、あすはどの手で投げてやろうと寝返り打って寝言(ねごと)を言い、その熱心が摩利支天(まりしてん)にも通じたか、なかなかの角力上手になって、もはや師匠の鰐口も、もてあまし気味になり、弟子に投げられるのも恰好(かっこう)が悪く馬鹿々々しいと思い、或(あ)る日もっともらしい顔をして、汝(なんじ)も、もう一人前の角力取りになった、その心掛けを忘れるな、とわけのわからぬ訓戒を垂れ、ついては汝に荒磯(あらいそ)という名を与える、もう来るな、と言っていそいで敬遠してしまった...
太宰治 「新釈諸国噺」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...しかし相撲四十八手の裏表が力学の応用問題として解説の対象となりうることには違いはないので...
寺田寅彦 「相撲」
...下は色事四十八手にいたるまで...
直木三十五 「南国太平記」
...傾城買四十八手傾城※の如きは其の冠たるものであろう...
永井荷風 「申訳」
...屍骸を玩具(おもちゃ)にして四十八手のうらおもてを稽古しているようで...
中里介山 「大菩薩峠」
...四十八手は人間の小刀細工だ...
夏目漱石 「行人」
...四十八手の裏表と――悲しみに似た...
火野葦平 「花と龍」
...角力四十八手の表にも裏にも...
三好十郎 「樹氷」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??