...お祖母さんが先月亡くなって、四十九日の法要が終わった...
...彼女が旅立ってから、今日で四十九日目になる...
...四十九日迷い込むと、亡くなった人に会えると信じられている...
...昨日、友人から四十九日のお通夜に誘われた...
...四十九日の法要のために、親族が集まりました...
...四十九日も過ぎてゐるのだし...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「私のことじゃない、お婆さんのことじゃが、お婆さんが我家(うち)に来ないもんじゃから、我家の作造が心配して、お婆さんは何か私に気に入らないことがあって、それで来ないかも判らん、よくお婆さんの腹を聞いてくれ、私のいたらん処はなおすと云うて心配しておりますよ、お婆さんは何故我家へ来ません」「なに往くとも、どうせお前等二人に世話になろうと思うておるが、四十九日の間は、魂魄が家の棟を離れないと云うことじゃからな、四十九日でもすんで、そのうえでと思うておるところじゃ、作造さんになんの気に入らんことがあるものか」「そんなら、四十九日がすんだら、我家(うち)へ来るの」「四十九日でもすんだなら、そのうえで定めようと思うておるが、まだお婆さんはこのとおり体が達者だから、当分一人で気楽にこうしておっても好い」「お婆さんは気楽で好いかも知れんが、お婆さんを一人置くと、私等が心配でならん、それに第一用心が悪いじゃないか」「なに大事な物は、本家に預けてあるし、病に罹りゃすぐ目と鼻との間じゃ、近処の衆が、一走りに知らしてくれるし、心配はないよ」「それは、そうでも、お婆さんを無人の家へ一人置くことは、世間の手前もありますから、四十九日がすんだら我家へ来たらどう」「往っても好い、私はべつにどうと云うことはないしな」「それでは、来て貰いますよ」と、孫女(むすめ)はだめを押して、「私は帰ります、お婆さんと、其処までいっしょにしましょう」老婆はお爺さんの墓までのかなりある距離を浮べて早く往かないと帰りが遅くなると思った...
田中貢太郎 「地獄の使」
...明日は四十九日じゃな」と...
田中貢太郎 「蠅供養」
...その後四十九日の仏事に...
中里介山 「法然行伝」
...死人があると四十九日の間を...
中山太郎 「屍体と民俗」
...四十九日の間は昼夜とも水の乾かぬように間断なく水を懸ける...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...大變でしたよ」「――」「先生はせめて四十九日が過ぎてからと仰つしやつてゐた樣子でしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――わしが死んで四十九日經つたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死んだ元吉の四十九日も近い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隆少年の四十九日が過ぎると...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...源氏は夕顔の四十九日の法要をそっと叡山(えいざん)の法華堂(ほっけどう)で行なわせることにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...四十九日までは女御(にょご)や更衣(こうい)たちが皆院の御所にこもっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...四十九日の法事の際にも御厚志の見える誦経(ずきょう)の寄付があった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...四十九日の忌(いみ)も過ごしてから静かに事の運ぶようにするのがいいのであるとも知っているのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「お前さんが出ていらしってから今日で四十九日も便りがないのだもの...
室生犀星 「蛾」
...ふしぎな四十九日間の外出が...
室生犀星 「蛾」
...四十九日があけると爺さんは袋町へ行った...
矢田津世子 「神楽坂」
...明日は兄貴の四十九日だ」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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