...四つ辻に近い所ですから...
芥川龍之介 「妖婆」
...ある賑(にぎやか)な四つ辻へ来た...
芥川龍之介 「路上」
...俊助(しゅんすけ)は生酔(なまよい)の大井(おおい)を連れてこの四つ辻を向うへ突切るには...
芥川龍之介 「路上」
...あるいはまた人影もない闇夜の四つ辻でヒョイとそいつに出会うかも知れないという想像には...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...雪の四つ辻に、ひとりは提燈(ちょうちん)を持ってうずくまり、ひとりは胸を張って、おお神様、を連発する...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...そうして水天宮(すいてんぐう)前の大きな四つ辻(つじ)を鎧橋(よろいばし)の方に向いて曲ると...
近松秋江 「うつり香」
...四つ辻の泥のなかをはだしで駆けまわり...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...パリの四つ辻で死刑決定の報道が呼売された...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...)月はその四つ辻に強い光を投げていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四つ辻(つじ)のまんなかに立って好意の一瞥(いちべつ)をいたずらに求めてるその一種の巨大なる乞食(こじき)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四つ辻の赤いポストも美しく...
萩原朔太郎 「猫町」
...赤城山の雪流れ出でかなづる如くこの古き町に走り出づひとびとはその四つ辻に集まり哀しげに犬のつるむを眺め居たりひるさがり床屋の庭に石竹の花咲きて我はいつもの如く本町裏(ほんまちうら)の河岸(かし)を行くうなだれて歩むわが背後(うしろ)にかすかなる市人(いちびと)のささやききこえ人なき電車はがたこんと狹き街を走り行けり我が故郷(ふるさと)の前橋...
萩原朔太郎 「ふるさと」
...珈琲(キャフェ)店の露台(テラッス)でも四つ辻でも...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...駒形(こまがた)の四つ辻まで来ると...
堀辰雄 「幼年時代」
...夕方に雨が降り出した小供は家へ走りこむポストは家へはいれない雷ごろ/\なり出してポストはシク/\泣いて居る今まで町で遊んでた四つ辻かどに立って居るそのまゝ其所で立ずくみいな妻ピカ/\ 光り出す(大正十一年二月七日綴)...
槇村浩 「ポスト」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...そして神田の四つ辻(つじ)に...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...徒士町(かちまち)の四つ辻あたり...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索