...四つ目の室(へや)でございます」謙作はちょと女の顔を見てから入口の方へ歩いて往った...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...どの繪にもどの繪にも同じ四つ目垣の何處かの部分が顏を出して居たり...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...今丁度四つ目を考へてゐた所だ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...低い四つ目垣だった...
豊島与志雄 「絶縁体」
...一(ひ)ィ二(ふ)ゥ三(み)ィ………四つ目の瓦斯燈(ガスとう)の出てるところだよ...
永井荷風 「すみだ川」
...その一つは「四つ目魚」である...
中谷宇吉郎 「異魚」
...四つ目垣の向うは二三十坪の茶畠(ちゃばたけ)でその間に梅の木が三四本見える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...さらはれて歸つた子――四つ目の砂田屋の娘お春...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本所の四つ目まで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とんだ役に立ったよ」「今度は――ぼたんの二ノ四ノ三――少し手が混みますね」「四つ目の河岸...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...発駅から四つ目の駅で...
久生十蘭 「悪の花束」
...ときどき四つ目垣の向うの...
堀辰雄 「幼年時代」
...四つ目の点は、「坪内先生が美文素を取り込めといはれたが」二葉亭はそれが嫌ひであつた...
水野葉舟 「言文一致」
...毛虫が四つ目の桟を越えた時...
矢田津世子 「神楽坂」
...四つ目橋の袂(たもと)にある『魚菊』からとりよせる...
山本周五郎 「花も刀も」
...おまえが四つ目裏から逃げだしたときのことを忘れたのか」「そこを...
山本周五郎 「花も刀も」
...四つ目の牡丹(ぼたん)...
山本笑月 「明治世相百話」
...これは丸に四つ目の紋に違いない...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
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