...あれはうちの灯・冴えかえる夜の酒も貰うてもどる・つまづいて徳利はこわさない枯草樹明君に・燗は焚火でふたりの夜・雪ふる其中一人として火を燃やす・雪ふるポストへ出したくない手紙仕事すまして雪をかぶつて山の家まで晴れて雪ふる里に入る・雪がつみさうな藪椿の三つ四つ一人にして(マヽ)の音澄む・のどがつまつてひとり風ふく・ふるよりつむは杉の葉の雪雪のふるかなあんまりしづかに・雪...
種田山頭火 「其中日記」
...そうしてかくしのキャラメルを取り出して三つ四つ一度に頬張(ほおば)りながら南方のすそ野から遠い前面の山々へかけての眺望(ちょうぼう)をむさぼることにした...
寺田寅彦 「小浅間」
...コニャクでも飲まんか? 冷やしコーヒーに杯の四つ一くらい落としたら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...箒星(ほうきぼし)が三つ四つ一処に出たかと思うような形で怪しげな色であった...
正岡子規 「熊手と提灯」
...オスチャック族の家族は三つか四つ一緒に一つの小屋の中に群居しているが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
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