...図214の蜻蛉も...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ありのまゝの赤蜻蛉か...
泉鏡花 「遺稿」
...一匹の蜻蛉が網にかゝつた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...これだけでは文章が尻切れ蜻蛉(とんぼ)だ...
海野十三 「暗号の役割」
...小暑は蝉、蜻蛉、蜈蚣、蝙蝠...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...町には人間や赤蜻蛉(あかとんぼ)が羽を伸(の)して飛びまはつてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...蓮歩(れんぽ)の節(ふし)急(きふ)なるは蜻蛉(かげろふ)の水に點ずるに似たり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...市役所へつとめるやうになつてからは益々蜻蛉(とんぼ)かきりぎりすみたいになつて了うたのです...
武田麟太郎 「現代詩」
...人生の朝(あした)の酔いである! 愛すべき青春の年である!蜻蛉(とんぼ)の翼は震える...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...家のさまは人を待つけしきにて庭には枝豆も作れりおもしろの八瀬の竈風呂いま焚かば庭なる芋も堀らせてむもの大原粽巻く笹のひろ葉を大原のふりにし郷は秋の日に干す寂光院途上鴨跖草の花のみだれに押しつけてあまたも干せる山の眞柴か寂光院あさ/\の佛のために伐りにけむ柴苑は淋し花なしにして堅田浮御堂小波のさや/\來よる葦村の花にもつかぬ夕蜻蛉かも廿九日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...赤蜻蛉(あかとんぼ)の影が射しさうな縁側に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蜻蛉返(とんぼがえ)りを打つ)成吉思汗(ジンギスカン)(独り言のように)長年想いを懸(か)けた女が来る晩に...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...出遇ふものゝ眼である限りは蜂や蜻蛉のそれでさへも怕れ戦くほどの怯惰なる心を抱いて逃げて来た...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...蜻蛉の考へつきは面白しなど俗受善きだけ俗な者なり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
......
三好達治 「測量船拾遺」
...蜻蛉(とんぼ)を追いまわしたり...
山本周五郎 「桑の木物語」
...……するとそこの草原で蜻蛉(とんぼ)を追いまわしていた子供たちのなかから...
山本周五郎 「新潮記」
...そしてまた蜻蛉釣の子供を呼んで何やらむぐ/\言ひつけてゐる...
若山牧水 「岬の端」
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