...一つ赤蜻蛉(あかとんぼ)の飛ぶ向うの畝(あぜ)を...
泉鏡花 「海異記」
...『もう少しであの可愛想な蜻蛉は命をとられる処だつた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...救護しますか」大蜻蛉(おおとんぼ)の化物のような感じのする防毒マスクが二つ倚(よ)り合(あ)って...
海野十三 「空襲葬送曲」
...立葵であっても蜻蛉草であっても...
海野十三 「三人の双生児」
......
武田祐吉 「古事記」
...この日病床で寝ていたらたくさんの飛行機が西の空から東へかけてちょうど蜻蛉(とんぼ)の群れのように...
寺田寅彦 「柿の種」
...彼(かれ)は蜻蛉返(とんぼがへ)りに歸(かへ)つて來(き)た...
長塚節 「土」
...二匹の蜻蛉(とんぼ)のようにピタリと着きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――その証拠は――」仇っぽい声はそれっきり尻切蜻蛉(しりきれとんぼ)になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蜻蛉が群をなして飛んでゐる...
北條民雄 「続重病室日誌」
...庭さきの空を染める赤蜻蛉の群をながめながら常にない静かさを感じた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...盛んに飛びまわる色々の蜻蛉(とんぼ)...
柳田国男 「海上の道」
...鳥や獣(けもの)や蟻(あり)・蜂(はち)・蜻蛉(とんぼ)なども...
柳田国男 「母の手毬歌」
...わずか二日まえに――あの蜻蛉(とんぼ)売りの久助の家に泊った晩――そこの行燈(あんどん)に書き残してあった日本左衛門の文字が...
吉川英治 「江戸三国志」
...蜻蛉(とんぼ)売りの久助という者から...
吉川英治 「江戸三国志」
...赤い蜻蛉(あきつ)が...
吉川英治 「三国志」
...赤蜻蛉がすいすい現れて来ると...
蘭郁二郎 「地図にない島」
...白鳥や罌粟や蜻蛉から...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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