例文・使い方一覧でみる「囚」の意味
スポンサーリンク...樺戸監獄の脱獄囚との隠れ家だとされているこの千歳の山の中から... 
有島武郎 「星座」
...われわれ囚人の方で厭がってハネることにしているのであった...
海野十三 「柿色の紙風船」
...もちろん彼はそれからバッカスの俘囚（ふしゅう）となって...
海野十三 「地球発狂事件」
...死刑囚糊本は南洋で案内人を業としているうち...
海野十三 「蠅男」
...二人の看守に掴まれた囚人はぼんやりと傍観していた...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...中央の石柱には死刑囚をつないだ鎖がいまだに垂れさがって...
谷譲次 「踊る地平線」
...兄の頭は囚われているんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...何にも囚われない自由なのびのびとしたお前に...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...彼は捨鉢と不安との気持に囚えられた...
豊島与志雄 「反抗」
...人を囚（とら）える牢という字を書いたものもあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうなの、コツ、コツ、と二ツ叩くのは、『囚人よ、そこにいるのですか？』という意味なの...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...おせいを殺した下手人は自分でありながら、猟師の犬となつた清吉が、囚はれて、あの男は、自分の生涯（しやうがい）に極刑を選ぶ、馬鹿な道をとつてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...囚徒兵たちは、死刑か、網走の無期か、よくいって十五年の禁錮が待っている内地へ送還されるより、レイテへ上って山奥へ逃げこめば、そのうちに戦争も終るだろうと、今から逃亡の計画をたて、かわるがわる脱出組を裏へひっぱり出して、熱心に島の模様を聞いていた...
久生十蘭 「ノア」
...この中から囚人（めしうど）を外へ出すことは出来ぬのぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...死刑囚の肉を生前に売却し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...オードリ地区百番地から輸送した囚人は刑務所へ護送されず...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...囚（とら）われてしまうのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...死刑囚の口には、一対の白蓮華（びゃくれんげ）、白団子（しろだんご）が供えてあり、裸馬から下ろされた宋江、戴宗ふたりはただちに、死の莚（むしろ）へひきすえられたが、時刻の午（うま）ノ刻にはちと早い...
吉川英治 「新・水滸伝」
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