...第三囘此(こ)の梅屋敷(うめやしき)は文化九年の春より菊塢(きくう)が開きしなり...
饗庭篁村 「隅田の春」
...牧牛者は半里の山道を迂囘して自分を宿屋の前迄案内して呉れた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...暫く過去を囘顧しなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...囘を重ぬる六十囘...
石川啄木 「鳥影」
...(ああ、まだある、それから洋琴(ピアノ)のほかに、毎週一囘、新聞に出る、あの地味(ぢみ)な、薄暗い、不思議な衞生統計表さ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...簡單なのだ、簡單なのだ、と囁いて、あちこちをうろうろしてゐた自身の姿を想像して私は、湯を掌で掬つてはこぼし掬つてはこぼししながら、さて、さて、と何囘も言つた...
太宰治 「思ひ出」
...私の悪業の償いをしたいと思っております』囘龍はこのよい決心の告白をきいて喜んで主人に云った...
小泉八雲 田部隆次訳 「ろくろ首」
...汽車は此等の山を右の窓から左の窓へと幾囘か轉換して...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...一日に何百囘何千囘をくりかへしたことだらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...多數を議會に占むる内閣を見るまで幾囘更迭するも亦可なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今私はやつと反省する力を囘復した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして彼女の囘想録を讀み了らうとする瞬間に誰しもの胸裡におのづから浮かんで來るであらう信濃の更級の里あたりの佗しい風物...
堀辰雄 「姨捨記」
...そこで今囘再建春秋社によって機会が与えられたので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...喜望峰迂囘による印度(インド)航路がポルトガル人により発見されたので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...豊作が囘起した場合に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...クルリ踵(きびす)を囘(かへ)して...
三島霜川 「解剖室」
...友人から商業學校出では入學出來ないと囘答して來た時は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...上高地への分岐點も過ぎて大曲りに谿を一囘りすると...
吉江喬松 「山岳美觀」
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