...その囃しに送り出されて...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...寝床に入って後(のち)までも祭囃しは聞こえておった...
高浜虚子 「別府温泉」
...彼等をマルで見世物みたいに囃し立てたのは心外である...
戸坂潤 「社会時評」
...わいわい囃し立てていた野次馬どもにも...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...生徒達は囃し立てる...
外村繁 「澪標」
...世間ではこれを大疑獄の様に囃し立(た)てる様になつた...
夏目漱石 「それから」
...囃し方の松三夫婦が近所に居りますから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...毎日のように行われる名裁判を毎日江戸の人々が囃し立てるのでございます...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...剛直のと世間から囃し立てられている俺にとって...
久生十蘭 「湖畔」
...遠くからそれを眺めて囃したてゝ居れば...
平出修 「逆徒」
...また敬ちやんの意味も解らない囃しを気にしたわけでもなかつたが...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...五厘の焼鳥食べてやがった」「ヤーイ焼鳥野郎ヤーイ」口々に囃し立てた...
正岡容 「寄席」
...一円の予約本が後になれば古本としても一円四五十銭に売れるなど言囃して居た当時に「縁日安売」を予言した人は著者ばかりであった...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...伊達政宗(だてまさむね)にはじまったという「さんさしぐれか」という歌にもこの囃しがついている...
柳田国男 「母の手毬歌」
...海行く若者の歌の囃しとなってから...
柳田国男 「雪国の春」
...ふたたび鼓を取って三通(つう)まで打ち囃した...
吉川英治 「三国志」
...神楽囃しに似た太鼓がとどろく...
吉川英治 「平の将門」
...俵に入れてころべころべと囃しながら転がして歩いた...
和辻哲郎 「鎖国」
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