...我を忘れた血聲の喧囂さへ...
石川啄木 「漂泊」
...刻一刻に満干(さしひき)する人の潮(うしほ)! 三方から電車と人とが崩(なだ)れて来る三丁目の喧囂(けんかう)は...
石川啄木 「天鵞絨」
...囂々(ごうごう)たる機械音が...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...尚も喧々囂々(けんけんごうごう)...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...仕事を措いた人夫が囂囂(がやがや)云いながらあがって来た...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...衆兵こぞりて喧囂の戰今は心せじ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...譬へば猛き火に追はれ、流に向ひ遁るべく蝗の一群飛び翔くる、而して火焔炎々と、激しく襲ひ燒き立てゝ、蟲は流に落つる如(ごと)、流れ渦卷くクサントス、其喧囂の大水は、 15アキルリュウスの手よりして人と馬とに滿たされぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...囂(がう)と云ふ響をこだまにかへして...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...必ずしも進歩自由両派の旧形依然たるを憂へず必ずしも両派の嫉妬軋轢熾んなるを憂へず必らずしも異論群疑の紛々囂々たるを憂へず争ひは益々大なる可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...常に嵌口(かんこう)されながら常に囂々(ごうごう)たるその暗黙の闘争から...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...喧々囂々(けんけんごうごう)と罵(ののし)る声が地に満つるの有様です...
中里介山 「大菩薩峠」
...故意に再び喧囂の内に隱れようとした者さへあつたのである...
南部修太郎 「猫又先生」
...南へ一町ばかり隔てたる日本鉄道の汽車は衆声を圧して囂々(がうがう)と通り過ぎた...
正岡子規 「夏の夜の音」
...「節臘都城人語囂...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二世瑞仙晋撰の行状に「後君厭浪華市井之囂塵...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ムネ・シユリイは「然(さ)う初めの出(で)ばかりを弥囂(やかま)しく言はないで...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...戦うべからず」と喧々囂々(けんけんごうごう)...
吉川英治 「三国志」
...囂々(ごうごう)たる反対や不平を招いてしまった...
吉川英治 「源頼朝」
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