...騷擾と喧囂と憂愁の中(なか)に立ち...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...囂然(ごうぜん)たる音響をあげて放送局裏の松林の真上に...
海野十三 「空襲葬送曲」
...囂然(ごうぜん)たる爆声が起った...
海野十三 「空襲葬送曲」
...囂々(ごうごう)たる轍(わだち)の響は並木をゆすり...
海野十三 「空襲葬送曲」
...彼(かれ)が見(み)えると患者等(くわんじやら)は囂々(がや/\)と云(い)つて騷(さわ)ぎ出(だ)す...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...何さま世の中はこの問題で囂々(ごうごう)と沸き立っているところを示している慌ただしさであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
... 1トロイア軍は叫喚と喧囂あらく進み行き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...されど大聲發するも彼らの耳に入り難し、喧囂最も甚だし、打たるゝ盾と兜との、ひびき、はた又關門をうつ音、高く天(そら)に入る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...囂々として叫びあふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...譬へば猛き火に追はれ、流に向ひ遁るべく蝗の一群飛び翔くる、而して火焔炎々と、激しく襲ひ燒き立てゝ、蟲は流に落つる如(ごと)、流れ渦卷くクサントス、其喧囂の大水は、 15アキルリュウスの手よりして人と馬とに滿たされぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...妄りに政府彈劾を事として紛然囂然たるを咎め...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...弥次馬はそのあとをついて喧々囂々(けんけんごうごう)と騒いでいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...囂々(ごうごう)と吼(ほ)ゆる風と波とばかりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...當然喧々囂々たる非難の矢面に立つ責任者だつたから‥‥...
南部修太郎 「死の接吻」
...――世間は囂々(ごうごう)として我々当局者を攻撃して居る有様だ...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...「節臘都城人語囂...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...泝到綾瀬出塵囂...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...喧囂雑沓(けんごうざっとう)を極めおり...
夢野久作 「暗黒公使」
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