...我を忘れた血声の喧囂(さけび)さへ...
石川啄木 「漂泊」
...騷擾と喧囂と憂愁の中(なか)に立ち...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...囂然(ごうぜん)...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...囂々(ごうごう)と北東へ驀進(ばくしん)しつづけている...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...囂然(ごうぜん)たる爆声が起った...
海野十三 「空襲葬送曲」
...榎本は囂々(ごうごう)の声にとり囲まれた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...喧囂(けんごう)といっていいか...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...譬へば猛き火に追はれ、流に向ひ遁るべく蝗の一群飛び翔くる、而して火焔炎々と、激しく襲ひ燒き立てゝ、蟲は流に落つる如(ごと)、流れ渦卷くクサントス、其喧囂の大水は、 15アキルリュウスの手よりして人と馬とに滿たされぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...地方問題を以て終始囂然たる現時の衆議院に在ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...妄りに政府弾劾を事として紛然囂然たるを咎め...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その喧囂(けんごう)の状の化石が見えるかと思われた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ただすさまじい喧々囂々(けんけんごうごう)だけを耳にするばかりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...囂々(ごうごう)と風が吹(ふ)いていた...
林芙美子 「河沙魚」
...「節臘都城人語囂...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...喧々囂々(けんけんごうごう)とした...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...ここの喧々囂々(けんけんごうごう)さであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...囂々(ごうごう)として社会は兄を論難し...
吉川英治 「親鸞」
...足元でダイナマイトが囂然(ごうぜん)爆発したような...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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