...日の觴(さかづき)を嚥(の)み干しぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...日の觴(さかづき)を嚥(の)み干しぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...口に出(い)づるを嚥(の)み込みし片唾(かたづ)の音(おと)か...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「虱とるひと」
...彼は驚愕(きょうがく)の声を懸命に嚥(の)んだ...
海野十三 「心臓盗難」
...あの黒い薬をゴリゴリと噛みくだいて嚥んだので...
海野十三 「流線間諜」
...眼をつむつてぐつと一息に嚥(の)み下(くだ)した...
薄田泣菫 「茶話」
...彼は咽喉(のど)の詰る思いをしているかのように絶えず唾をごくりごくりと嚥みこんでいた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...そこに劇薬を嚥(の)んだらしい銀三が...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...私はカルモチンをたくさん嚥下(えんか)したが...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...長い間に知らず識らず髪の毛を沢山嚥下したために胃袋を切開されたのも...
豊島与志雄 「文学以前」
...其(そ)の間(あひだ)彼(かれ)は只(たゞ)の一度(ど)でも軟(やはら)かな飯(めし)を快(こゝろ)よく嚥(の)み下(くだ)したことがない...
長塚節 「土」
...ときどきキニイネでも嚥まされたやうな顏をしながら...
堀辰雄 「顏」
...」(兵卒七嚥下...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...グッと唾(つば)を嚥(の)み込んだ...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...思わず唾(つば)を嚥み込んだ……真黒々(まっくろぐろ)になるほど浸(し)み流れた墨汁の中に「花房ツヤ子之墓」と書いた拙(まず)い楷書が威張っている...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...又は嚥下物(えんかぶつ)の不消化等に依る頭痛...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...右門もあわてて毒を嚥(の)んだ...
吉川英治 「柳生月影抄」
...彼女の嚥(の)んだのは...
吉川英治 「柳生月影抄」
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