...大きな嚏(くさめ)をして...
芥川龍之介 「羅生門」
...大きな嚏(くさめ)をした...
薄田泣菫 「茶話」
...却(かへ)つて女の一寸した嚏(くさみ)や...
薄田泣菫 「茶話」
...「自然」が嚏(くさめ)一つしても...
薄田泣菫 「独楽園」
...わたくしに二つも三つも嚏をさして置きながら知らん顔をしているんだから怪しからんですよ」「あの...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もっとも器械的の象徴も馬鹿にならんもので、習慣の結果茶柱を見て来客の時のような心持になったり、嚏をして、人の噂を耳にするような気分が起る人がないとも限りません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...暗(あん)に嚏を奨励(しょうれい)しておいた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...その後で烈(はげ)しい嚏(くさみ)が二つほど出た...
夏目漱石 「道草」
...いや最う私は嚏(くさみ)一つせぬ位...
樋口一葉 「十三夜」
...大きな嚏(くさめ)をした時飛び出しましてね...
北條民雄 「いのちの初夜」
...体は五寸も宙に飛びあがる程の猛烈な嚏に攻められるのが習慣だつた...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...私はこれまで凡ゆる場合にこの嚏のためには因果な難を被つてゐる...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...肉汁(スープ)の中(なか)に!』愛(あい)ちやんは斯(か)う云(い)ひながら大變(たいへん)嚏(くさめ)をしました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...女王樣(ぢよわうさま)の金切聲(かなきりごゑ)は牧童(ぼくどう)の聲(こゑ)と變(へん)じました――而(そ)して赤兒(あかご)の嚏(くさめ)...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...さていよいよ駒を生んでより馬ども耳を垂れて嚏(くさめ)噫(おくび)にも声せず...
南方熊楠 「十二支考」
...嚏(くさみ)をしさうになりますのを怺(こら)へ/\致しますので...
宮原晃一郎 「漁師の冒険」
...そして首をふつて嚏をした木立の中の扶養院から...
三好達治 「測量船」
...おれが悪戯(わるさ)をしたって?」「襖をおさえていたろう」「けッ……」鶏が嚏(くしゃみ)をしたような笑い方をして...
吉川英治 「江戸三国志」
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