...やがて嚏(くさめ)を一つすると...
芥川龍之介 「葱」
...嚏(くさめ)をした拍子に手がふるえて...
芥川龍之介 「鼻」
...途端にクシーンと大きな嚏(くさみ)が一つ出た...
海野十三 「深夜の市長」
...わたくしに二つも三つも嚏をさして置きながら知らん顔をしているんだから怪しからんですよ」「あの...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」イン・イーヌィチはハンカチに嚏(くしゃみ)をして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...嚏をしても赤面した小胆の彼を真昼中生れたまゝの赤裸になって堂々と大手をふって濶歩する自然男アダムにしてのけたは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...自己欺瞞(ぎまん)と酩酊(めいてい)とに過ごそうとするのか?呪(のろ)われた卑怯者(ひきょうもの)め! その間を汝(なんじ)の惨(みじ)めな理性を恃(たの)んで自惚(うぬぼ)れ返っているつもりか?傲慢(ごうまん)な身の程(ほど)知らずめ!噴嚏(くしゃみ)一つ...
中島敦 「悟浄出世」
...もっとも器械的の象徴も馬鹿にならんもので、習慣の結果茶柱を見て来客の時のような心持になったり、嚏をして、人の噂を耳にするような気分が起る人がないとも限りません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...暗(あん)に嚏を奨励(しょうれい)しておいた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...自分の鼻の孔へ指を入れて嚏(くさめ)をするやら...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...突然私は激しい嚏の発作に駆られはぢめた...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...そもそも嚏といふものは...
牧野信一 「嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら」
...いく度も嚏(くさめ)をした...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...嚏(くさめ)をしたり...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...肉汁(スープ)の中(なか)に!』愛(あい)ちやんは斯(か)う云(い)ひながら大變(たいへん)嚏(くさめ)をしました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...急(きふ)に嚏(くさめ)をし初(はじ)めたので...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...嚏(くさみ)をしさうになりますのを怺(こら)へ/\致しますので...
宮原晃一郎 「漁師の冒険」
...嚏(くしゃみ)をすれば雷(らい)となり...
夢野久作 「白髪小僧」
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