...嚆矢(かうし)恐らくはこの数首にあらんか...
芥川龍之介 「骨董羹」
...しかも沖縄人で断髪した者の嚆矢と言わなければならぬ...
伊波普猷 「私の子供時分」
...蓋し二十年來の佛蘭西新詩を以て嚆矢とす...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...蓋(けだ)し二十年来の仏蘭西新詩を以て嚆矢(こうし)とす...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...邦人にして独逸(ドイツ)語を以て独逸人の前で演説したのは余を以て嚆矢(こうし)とすというような論鋒(ろんぽう)で...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...中村屋の店葬はこの人をもって嚆矢(こうし)とします...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...私が嚆矢(こうし)ではないかと思います...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...いわんや写真や記文は下手ながらこれが嚆矢(こうし)であると考えている...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...鉄道を敷設してもって行旅の便に共せしは一八二五年ストックトンよりダーリントン〔ともに英の地名〕の間に開きたるものをもって嚆矢(こうし)とす...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...如何となれば巴里風のカッフェーが東京市中に開かれたのは実に松山画伯の AU PRINTEMPS を以て嚆矢(こうし)となすが故である...
永井荷風 「申訳」
...草木の風に靡(なび)く様を戦々兢々と真面目(まじめ)に形容したのは是公が嚆矢(はじめ)なので...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...先生実為嚆矢」と註し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...月々の出版物のために漉かれたのは之が嚆矢ではなかつたらうか...
柳宗悦 「和紙十年」
...律法の庭に医師の進言の採用せられし嚆矢(こうし)なりと聞けり...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...実に父を以て嚆矢とする所なり...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...天下に汝(うぬ)をもって嚆矢(こうし)とする...
吉川英治 「親鸞」
...やがてこれが海軍兵学校の嚆矢(こうし)をなしたものである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...彼を以て嚆矢とする...
和辻哲郎 「鎖国」
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