...大概(おおかた)の犬と噬(か)み合ふても...
巌谷小波 「こがね丸」
...今二匹が噬合ひはじめて...
巌谷小波 「こがね丸」
...将(いで)一噬(ひとか)みに……」ト思ひしが...
巌谷小波 「こがね丸」
...大王を噬(か)み斃(たお)さんと計る由...
巌谷小波 「こがね丸」
...噬(か)みかかるをば文角は...
巌谷小波 「こがね丸」
...始終相搏噬(あいはくぜい)している...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...「すべてを呑噬(どんぜい)するもの」の影であった...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...(馬太傳五ノ二八)2.犬(いぬ)に聖書(きよきもの)を與(あた)ふる勿(なか)れまた豕(ぶた)の前(まへ)に爾曹(なんぢら)の眞珠(しんぢゆ)投與(なげあたふ)る勿(なか)れ恐(おそ)らくは足(あし)にて之(これ)を踐(ふみ)ふりかへりて爾曹(なんぢら)を噬(かみ)やぶらん(馬太傳七ノ六)...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...私がいかに自分の自我をうるさがってるかをあなたが知ってくだすったら! 私の自我は圧制的で呑噬(どんぜい)的なのです...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...主人ががら/\いつては引き留めたがるが本當に麥飯と大根とそれから乾(ごまめ)ばかり噬つて我慢をしなければならぬから...
長塚節 「濱の冬」
......
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...フランス革命には、弑逆、屠殺、反噬、裏切、暗殺、欺騙、賄賂、恐喝、その他、人間のあらゆる卑怯な振舞いと残虐行為の最高の模範が示されているが、タンプルの古塔の中で行なわれた幼児虐待はその尤たるものであった...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...それこそ臍(ほぞ)を噬(か)むけれど...
二葉亭四迷 「平凡」
...ただ後者のもつペーソスとは異りその悲哀は「意志の反噬する牙」を持つてゐる...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...木を伐りに行って大きな白蛇己を噬(か)まんとするを見...
南方熊楠 「十二支考」
...その口大にして人脚を噬(か)む...
南方熊楠 「十二支考」
...11570意地きたなく岸を噬(か)んでも...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ところをハイエナの牙めく牙にひどく噬(か)まれて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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