...しかもパリパリ音を立てて雀の骨を噛み砕いてゐた...
芥川龍之介 「貝殼」
...ばりばり噛み砕いて次は又...
太宰治 「ろまん燈籠」
...ビールのカップや猪口に歯を当てて噛み砕いて酒をあおった...
田中貢太郎 「変災序記」
...堅さうな骨は噛み砕いてやつてから...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...杯やコップを噛み砕いてくちびるから赤い血を出して相手を縮みあがらせるというのがいた...
寺田寅彦 「柿の種」
...顋(あご)に触るる限りは噛み砕いても...
中里介山 「大菩薩峠」
...骨ごとポリ/\噛み砕いてしまわれますが...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...殻や尻尾まで噛み砕いて食べた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...エレア哲学の実有論を噛み砕いて...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...蝮蛇に螫(さ)されたるには年始に門松に付けたる串柿を噛み砕いて付けてよしと出づ...
南方熊楠 「十二支考」
...ある時はその精髄実質をよく噛み砕いて与えられるがよろしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何の怨(うら)みでこのようなムゴイ事をしたかと(涕泣(すすりなき))タッタ一言でよろしう御座いますからキットお尋ね下さいませ(涕泣)……一郎が正気でおりますうちにその人間の事を尋ね出し得ませなんだのが残念で残念で……わかったら骨を噛み砕いても飽き足らぬと(涕泣)……イエイエ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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