...見てもいられない程嘶(いなな)き立てました...
芥川龍之介 「杜子春」
...草刈が曳き後れた馬の嘶きである...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...ヒイインと嘶(いなな)く声...
泉鏡花 「婦系図」
...牧(まき)に嘶(いなゝ)く黒駒(くろごま)も...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
... 505逃れんとして嘶ける敵の軍馬を抑へとむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...馬の嘶(いなな)き...
直木三十五 「南国太平記」
...牛馬が驚いて嘶(いなな)く...
中里介山 「大菩薩峠」
...勇んで嘶(いなな)きながら引き出されました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「いばゆ(嘶)」という語の「い」もまた馬の鳴声を摸した語であることは従来の学者の説いた通りであろう...
橋本進吉 「駒のいななき」
...と嘶(いなな)いてから...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...馬が嘶きよろめく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...羊の頭が嘶(な)いた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その廊下には塩でも嘗めたい風に放牧の野馬が遊びに来て人なつかしく嘶く...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...馬嘶キテ白日ハ暮レ剣ヲ鳴シテ秋気ノ来タル我ガ心ハ渺トシテ際リ無ク河上ニ空シク徘徊ス*僕の知友に...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...王の愛馬を牽き来るとたちまち王の肖像を見て王と心得嘶(いなな)いた...
南方熊楠 「十二支考」
...それと一緒に狂わしい馬の嘶(いなな)きと...
夢野久作 「暗黒公使」
...馬のひゝんと嘶くのが耳に這入る...
吉江喬松 「山岳美觀」
...三表のほうに馬の嘶(いなな)きが聞えだした...
吉川英治 「源頼朝」
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