...嘔吐(おうと)を催すほど不快になった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...悪酔に嘔気(はきけ)がついた...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...一行は思わず嘔吐を催しました...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...それを待っているうちに急に嘔気(はきけ)が込み上げて来たので右向きに頭を傾けて吐いた...
寺田寅彦 「病中記」
...嘔吐(へど)が出る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...妻は畳の上に嘔吐していた...
外村繁 「夢幻泡影」
...その代りに嘔吐が催して来た...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...初めて西洋に行くものは地下鉄道車内の臭気に往々嘔吐を催す...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...緑の水はわが樅の船体に滲むことだらう又安酒(やすざけ)や嘔吐の汚点(しみ)は...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...入浴後一種の方法によりて浴前(よくぜん)に嚥下(えんか)せるものを悉(ことごと)く嘔吐(おうと)し...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...嘔吐(はく)か何かして目的を達しないでも...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...嘔吐(はき)たいような気持になって来た...
久生十蘭 「魔都」
...三ヶ月目に嘔氣強くして思わしく喰ふ事の出來ぬものあり...
福澤諭吉 「養生の心得」
...汽船ではいつも女が悪く胸気を嘔かれて苦しがることも...
室生犀星 「三階の家」
...嘔吐(おうと)する音が聞え...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...まず嘔きけが起(お)こり...
山本周五郎 「寒橋」
...頭が割れるように痛んで嘔き気がつきましたので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...戦場に四輪車を用うるなどという容態振りからして嘔吐(へど)が出る...
吉川英治 「三国志」
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