...ついに完全な嘔吐が起きた...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...動くと嘔きそうだ...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...不快な味がして嘔気を呼ぶ位だ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...一様に嘔吐しながら...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...或いは醜いものに嘔吐(おうと)をもよおしながらも...
太宰治 「人間失格」
...とき/″\嘔吐するのである...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...便二回、嘔気一回、カンフル三回、滋養腸注一回、人乳十瓦二回...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...此私も何んとなく身體がダルく時々嘔氣(はきけ)がしたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嘔吐物(おうとぶつ)の臭気と...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...何か嘔吐してゐた...
原民喜 「鎮魂歌」
...食べたものをみな嘔きだした...
久生十蘭 「ノア」
...私自身がなんだか死と向きあつてゐるやうな嘔吐を感じてゐた...
堀辰雄 「水族館」
...嘔気を催しあるいは嘔吐し瞳孔が散大する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...今日の俗宗匠の俳句の俗にして嘔吐(おうと)を催さしむるに至るを見るに...
正岡子規 「俳人蕪村」
...古下駄から魚類の臓腑までをこの沼に投げ込むと見えアセチリン瓦斯の匂いに混って嘔吐を催させる悪臭が漲っている...
宮本百合子 「九月の或る日」
...この院内から匂うてくる一種の嘔き気を催す臭気はたまらないほど...
室生犀星 「幼年時代」
...徒(いたづ)らに知らぬ事を喋々(てふ/\)し一知半解識者をして嘔吐(おうと)を催さしむる者あり...
山路愛山 「明治文学史」
...急に胸がムカムカして嘔きそうな気持になって来た...
夢野久作 「戦場」
便利!手書き漢字入力検索