...嘔吐(おうと)を催すほど不快になった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...蒸された土の温氣が目も眩む許り胸を催嘔(むかつか)せた...
石川啄木 「二筋の血」
...嘔きたくなるような気持がしたし...
梅崎春生 「記憶」
...嘔吐を催すような不快感がだんだんと高まってきた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...つまり芬蘭土(フィンランド)人は見ただけで嘔吐するかも知れない豚の胎児を...
谷譲次 「踊る地平線」
...U氏が一番心配している嘔吐は全く無くなかった...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...精神的嘔吐物に至っては猶更だ...
豊島与志雄 「慾」
...上陸当初の日に一瞥(いちべつ)して嘔吐(おうと)を催(もよお)し...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...嘔吐(はい)たものは虎列剌とはまったくちがう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...彼女は苦しげにものを嘔(あ)げていた...
本庄陸男 「石狩川」
...あたしに嘔きたくなるくらゐ厭世的な氣持になるわ...
室生犀星 「末野女」
...健康な人々が外部的な事故*にあって急に嘔吐や下痢をもよおし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...始めは嘔(は)きけにも悩まされた...
山本周五郎 「七日七夜」
...嘔く物の始末や薬の世話など...
山本周五郎 「七日七夜」
...口の中が腥(なまぐさ)くて嘔きそうになったりしましたので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...みな嘔吐(おうと)をこらえながら...
吉川英治 「三国志」
...苦しそうに酒を嘔吐(もど)している...
吉川英治 「松のや露八」
...紅海では人々があまりに情熱的になるものだから妾は嘔吐をもよおしたほどです...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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