...巧妙な花の画を見せられたものは大抵自然の花の如く美しいと嘆美する...
有島武郎 「描かれた花」
...思はず画の花の如く美しいと嘆美するではないか...
有島武郎 「描かれた花」
...しかし彼においては神の愛を嘆美せし語であるのに...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...内外の人士嘆美(たんび)せざるはなき盛運に向いました...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...俳諧の理解ある嘆美者クーシュー(Paul-Louis Couchoud)はアメリカ文化と日本文化の対蹠的(たいせきてき)なことを指摘し自分らフランス人はむしろ後者を選ぶべきではないかと言っている...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...「あの腰付(こしつき)を御覧なさい」と村での通人(つうじん)仁左衛門さんが嘆美する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ただ平民的の分子の結晶体ともいうべき一大現象に向かっては吾人が実に欽慕(きんぼ)嘆美おくあたわざるところなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...既成の新聞への追従・嘆美の態度の告白に外ならないだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...無論そう云った批評は主に主観的な感情の本能的な吐露――悪口や又稀には嘆美――に過ぎないから...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ミルトンとシエクスピヤを嘆美しながらも...
夏目漱石 「点頭録」
...この花の真目的を嘆美(たんび)するのではなくて...
牧野富太郎 「植物知識」
...あの誇らかな冷静な人々を嘆美します――しかし彼等をうらやましいとは思いません...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...思はず嘆美するやうに声を放つたのであつた...
水野仙子 「散歩」
...そうしてこれを嘆美したり...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「仏」のように清浄な肉の感じを嘆美せずにはいられなかった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...『万葉』の歌が嘆美すべき叙情詩であるに対して...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...我々はなお彼女の繊鋭細緻なる感受を嘆美せざるを得ない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...まさしくこの人格に対する嘆美の声なのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??