...奇体だなあ」と嘆息するようにいいながら...
有島武郎 「星座」
...寄った人の限りはあい見て嘆息するほかはなかった...
伊藤左千夫 「去年」
...眞に話のやうな事實の不思議を嘆息する...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...残念だなあ」父はよくよく嘆息する...
伊藤左千夫 「春の潮」
...如何(いか)にも青年の意久地のないことを私は嘆息するのである...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...自分の匙(さじ)の用い処もないと嘆息する...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...印度は今ほど無残な英国の圧迫下にてんでんバラバラな苦しみにも陥らなかったであろうという風なことを嘆息するように言われた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...」女は嘆息するように云って...
谷崎潤一郎 「秘密」
...(嘆息する)しかし無論ですな...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...私はただ嘆息するほかはありませんからね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私が「それぢや仏縁が深くてもだめかなー」と嘆息するやうにいへばま顔(がほ)になつて「なにあんた...
中勘助 「銀の匙」
...もう永遠に帰らないことを思つて酷白(こくはく)な嘆息するのも幾たびであらう……私の青春はもはや堅い血管となり...
中原中也 「山羊の歌」
...「急に暑苦しくなりましたね」と自分は嘆息するように云った...
夏目漱石 「行人」
...思案もつきて嘆息するのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...お通夜の晩に見世の小僧が穴蔵へ落ちて即死」再び金兵衛ゾクゾクと慄えて「ああこの家も長いことはあるまい」と長嘆息する...
正岡容 「我が圓朝研究」
...それぞれの心のありかたを思って嘆息するばかりでした...
山本周五郎 「失蝶記」
...六人の評定役も嘆息するばかりであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どうも支那というところは分らないと嘆息するのを一度ならず聞いたことがある...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
便利!手書き漢字入力検索