...奇体だなあ」と嘆息するようにいいながら...
有島武郎 「星座」
...嘆息するように言いました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...印度は今ほど無残な英国の圧迫下にてんでんバラバラな苦しみにも陥らなかったであろうという風なことを嘆息するように言われた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...お百姓さんは空を見上げて嘆息する...
種田山頭火 「行乞記」
...小遣が欲しいなあと嘆息する...
種田山頭火 「松山日記」
...癒(なお)って帰るじゃ帰り力があるが」と誰やらが嘆息する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...と片山さんが嘆息する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そういうふうに彼女が静かに嘆息するのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ嘆息するのみで満足している...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...予言者嘆息するはまことに許容すべきのみ...
中原中也 「地上組織」
...もう永遠に帰らないことを思つて酷白(こくはく)な嘆息するのも幾たびであらう……私の青春はもはや堅い血管となり...
中原中也 「山羊の歌」
...あれでも二十年位はかかっているのだからと嘆息するのであった...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...と嘆息するにきまっているからなおおもしろい...
夏目漱石 「三四郎」
...厭(いや)に人を束縛するよ教育が」と忌々(いまいま)しそうに嘆息する事がある...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...こんな生活をつづけるつもりなんだろう」と五十雄君が嘆息すると...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...お通夜の晩に見世の小僧が穴蔵へ落ちて即死」再び金兵衛ゾクゾクと慄えて「ああこの家も長いことはあるまい」と長嘆息する...
正岡容 「我が圓朝研究」
...どうも支那というところは分らないと嘆息するのを一度ならず聞いたことがある...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...絶望的な顔を見あわせて嘆息するのを...
吉川英治 「新書太閤記」
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