...眞に話のやうな事實の不思議を嘆息する...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...省作と自分とのこの先に苦労の多かるべきをいい出(い)でて嘆息する...
伊藤左千夫 「春の潮」
...如何(いか)にも青年の意久地のないことを私は嘆息するのである...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...印度は今ほど無残な英国の圧迫下にてんでんバラバラな苦しみにも陥らなかったであろうという風なことを嘆息するように言われた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...ことごとく業(カアマ)という言葉以外では説明の方法がないのです」とカ氏はつくづく嘆息するように言った...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...癒(なお)って帰るじゃ帰り力があるが」と誰やらが嘆息する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...と片山さんが嘆息する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それをとらええないで、彼は嘆息する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もう永遠に帰らないことを思つて酷白(こくはく)な嘆息するのも幾たびであらう……私の青春はもはや堅い血管となり...
中原中也 「山羊の歌」
...実に困ったと嘆息するだけで極めて悲観的の結論であります...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...「急に暑苦しくなりましたね」と自分は嘆息するように云った...
夏目漱石 「行人」
...と嘆息するにきまっているからなおおもしろい...
夏目漱石 「三四郎」
...思案もつきて嘆息するのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...「阿賀妻さんじゃアないか」と堀は嘆息するように云った...
本庄陸男 「石狩川」
...君は至るところで嘆息することであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あたしは負けやしないから」「強いのねえ」とおすえが嘆息するように云った...
山本周五郎 「さぶ」
...それぞれの心のありかたを思って嘆息するばかりでした...
山本周五郎 「失蝶記」
...ふと嘆息するような調子で云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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