...眞に話のやうな事實の不思議を嘆息する...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...人間は嘆息する、呼吸が為(ため)に息苦しいこと夥(おびただ)しい...
伊藤左千夫 「大雨の前日」
...残念だなあ」父はよくよく嘆息する...
伊藤左千夫 「春の潮」
...省作と自分とのこの先に苦労の多かるべきをいい出(い)でて嘆息する...
伊藤左千夫 「春の潮」
...……この大雪なればなきも宜(むべ)なり」ト嘆息するを...
巌谷小波 「こがね丸」
...ことごとく業(カアマ)という言葉以外では説明の方法がないのです」とカ氏はつくづく嘆息するように言った...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...お百姓さんは空を見上げて嘆息する...
種田山頭火 「行乞記」
...年はとりたくないなあと嘆息する...
種田山頭火 「行乞記」
...と片山さんが嘆息する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そういうふうに彼女が静かに嘆息するのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...予言者嘆息するはまことに許容すべきのみ...
中原中也 「地上組織」
...実に困ったと嘆息するだけで極めて悲観的の結論であります...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...と嘆息するにきまっているからなおおもしろい...
夏目漱石 「三四郎」
...「阿賀妻さんじゃアないか」と堀は嘆息するように云った...
本庄陸男 「石狩川」
...お通夜の晩に見世の小僧が穴蔵へ落ちて即死」再び金兵衛ゾクゾクと慄えて「ああこの家も長いことはあるまい」と長嘆息する...
正岡容 「我が圓朝研究」
...君は至るところで嘆息することであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...梅八はそう思って嘆息するだけだったのである...
山本周五郎 「新潮記」
...嘆息する宿禰の頭の上で...
横光利一 「日輪」
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