...「試合中に一斉に観客から嘆声があがった...
...「演奏中に指揮者から嘆声があがった...
...「ニュースを見て、我が国の現状に対する嘆声があがった...
...「信じられない事件に、人々から嘆声があがった...
...「昨日の失敗に、彼から嘆声があがった...
...深い感激の嘆声だった...
芥川龍之介 「将軍」
...きれいだなあ」山ノ井は思わず嘆声(たんせい)をはなった...
海野十三 「宇宙の迷子」
...ただその規模の雄大さに嘆声を発せずにはいられません...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...「そうかねエ」と愚(ぐ)にもつかぬ嘆声(たんせい)を発したが...
田中英光 「オリンポスの果実」
...眠りを眠れ)といった嘆声に共通したものがあるように思われた...
田中英光 「野狐」
...今更のように幸子の耳元で嘆声を発したが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今度のにはもう弱い失望の嘆声が少し加わったように思われる...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...もう沢山だという嘆声が...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...昼間の劇(はげ)しい労働も苛酷な待遇も最早彼に嘆声を洩らさせることはない...
中島敦 「南島譚」
...嘆声と共に過去の動詞を使わねばならぬとは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...何ともつかぬ深い嘆声を上げながら蘇鉄のそばまで行って...
久生十蘭 「地底獣国」
...これあ叶はん!けろけろとあたりを見まはしながら祖父は嘆声をもらした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...(歩みつづける)春子 ……ああ!(と魂の底から出てくるような嘆声)いい音! ……(ハヤシが高調にかかる)……お父さん! (しみじみと泣き出している)お父さん! 春子を許して...
三好十郎 「樹氷」
...いたずらに大きな嘆声が出るばかりであった...
吉川英治 「三国志」
...思わず嘆声をあげた...
吉川英治 「三国志」
...変り方に驚いているほど時代おくれな嘆声はないだろう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...――削っても削っても、木の中から、とうとう菩薩(ぼさつ)のおすがたが出て来なかったよ!」こう、われに回(かえ)って、嘆声をもらすと、武蔵は初めて、菩提(ぼだい)と煩悩の中間から地上へ放し落されたように、両手を頭の後ろに結んで、「だめだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ひどいほこりだという嘆声をつい洩らしたくなる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索