...その一例としてはルクレチウス(Lucrez 紀元前九九―五五年)の驚嘆すべき詩『物の本性』(De Rerum Natura)がある...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...さしも嘆(なげ)きに浮(う)くぞとは...
薄田淳介 「白羊宮」
...フイと思い出して物欲しそうに嘆息したので...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...和尚は信長の頭脳の偏狭を嘆いたとある...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...こゝに囚はれこゝにやむあだし命の一時やうたてうたかたうつゝ世を我嘆かんや笑はんや...
土井晩翠 「天地有情」
...彼の嘆美者はこの笛につられてしゃべり出したり...
戸坂潤 「思想としての文学」
...彼女が楽しみも目的もなしにただ生に執着してることを、彼は驚嘆し、何物にも頼らない彼女の頑強(がんきょう)な道徳心を、ことに驚嘆した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...囚人に対する賛嘆の情が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...愚昧な原住民の驚嘆を前に...
中島敦 「環礁」
...人に殺されたといふのは何んとしたことでせう」越後屋の三之助の嘆きは眞劍で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな事に頓着(とんじゃく)のない老媼(おばあさん)は隣店(となり)の売行きを感嘆して眺め...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...理性は人間の心における驚嘆すべき説明できない本能に他ならないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...私の驚嘆は頂點に達した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...沁々と嘆くことがあつた...
牧野信一 「毒気」
...一瞥荒く二瞥やや細く三瞥驚嘆する程の細微を尽すべきである...
室生犀星 「庭をつくる人」
...信長は、嘆じた...
吉川英治 「新書太閤記」
...わたくしの心に強い驚嘆の念を呼び起こした...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
...決してこのような空虚な詠嘆はしなかった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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